サイト管理人のブログです。
見慣れた山野草、飛び交う虫、時には目の前に突然現れる動物たちが迎えてくれる。ふるさと竹之高地が好きで、還暦になっても山歩きをしています。特に春山を好んで歩いています。
その昔、この地でも雪割り草が咲いていたと聞き、早春の山歩きを始めました。いまだにこの地で見たことのない雪割草を求めて春山を歩いています。
管理人の山歩き
竹之高地の冬
2018-01-28
竹之高地で生まれ育った私はこの季節はあまり良い思い出がない。でもこの雪があるからこそ雪解けの春の楽しみがある。
11月になると季節風により雨風が強くなる。気温も下がり雨が冷たくなってくる、11月中旬を過ぎる頃からみぞれとなってくる。一番嫌いな季節である。小さな頃は竹之高地で生活をしていたので、いつもコヤムラの山から町の喧騒が聴こえて空が暗くなってくると天気が崩れてくると感じていた。学校を卒業して長岡の平場で働くようになり、長岡から五箇山・鋸山を見ると長岡は曇りでも山には霧がかかりどんよりとした雲が掛かっている。
12月になれば雪になる。外での仕事はみぞれよりは雪の方がやりやすい。年末までには屋根の雪堀を2回くらいはやっていたようである。40年くらい前の年末に屋根雪を2m以上積もらせてしまい、普段半日で済む雪下ろしを1日かけてやった。近年は竹之高地での積雪は2mを超える程度であるが、昭和40年代までは毎年4mの積雪があったように思える。ここに移り住んだ先祖は、四方を山に囲われて外界から隠れて住むには最適な所であったのだろうか。
話はそれるがこの長岡地区は冬のあいだ魚沼、新潟より雲が掛かっている時が多い、弥彦山と柏崎の米山の間で雲がかかり、長岡より北側の新潟方面の空は明るく雲が切れてなく晴れている、また南側の小千谷・魚沼方面も晴れて、お日様に当たって雪山がよく見える。なぜこの長岡だけ雲がかかりやすいのか・・・?
1月はシンシンと静かに雪は積もる。小さい頃はオヤジが出稼ぎでいないため、朝の玄関前の雪のけから隣の家までの道付けは私の仕事であった。一晩に1mの雪が降るのは珍しくはなかった。玄関の引き戸を開けると自分の背丈に近いほどの雪が積もっていた。これをのけて道付けしないと小学校に行けないのである。朝飯前にコシキでホラゲの雪ホリを頑張った記憶がある。電柱も埋まり配電線をまたいで学校にいったことも記憶にある。電力事情が悪くあちこちで切れて停電となると1週間も電気がない時代もあった。家の窓が塞がっているので1日中暗く、年取った婆さんが火たきをする囲炉裏の火が明るく暖かく感じた。正月の餅を焼いたり、酒の骨を炙って食べさせてもらった。
2月になると風が強くなり、ふきだまりとなり、せっかく開けた玄関先は脇の雪より低いので、雪が溜まる。茅葺きの屋根の雪掘りは平屋根の半分の回数で良いが、3回も下ろせば家の周りは二階の屋根と同じ高さまでの雪の量となり、2階から出入りした経験もあ。
3月になれば雪は降っても20-30cmで少なく、暖かく晴れる日が多くなって、雪の白さに映える青空が広がり、春がすぐそこに来ていると感じられて、自然とウキウキしてくる。いっときも早く春を感じたいので家の周りの雪のけをして「おにゃ」の土を出したいと雪堀を頑張る。学芸会、雪上運動会、卒業式といろんな行事が思い出されます。
4月になれば雪解けが進み不動滝は茶白濁した水が大きく溢れ轟音とともに落ちていきます。山には5月のはじめまでは沢の奥の田んぼにはまだ雪が残っていた。また、雪解けは人々の一番の楽しみである春の恵である大好きな春の山菜たちが芽を出します。雪が少ない年は作物の生育が悪く、山菜も一味足りないような気がします。雪が多く降るから人は雪解けが待ち遠しく、山菜も苦味を増して美味しくなるのだろう。
今冬初めての雪ほり
2018年 1月6日 雪おろし
今冬1回目の雪ほり(屋根の雪おろし)をしました。屋根の上は120cmの積雪でだいぶ重たい雪でした。2時間の作業でしたが、日頃の運動不足もあり、年末年始に飲み貯めた酒が全て汗となったようです。でもこの今年初めての青空は気持ちよかった。はしばさんも昨日の雪掘りだったようですが、蓬平地区では年末に雪ほりした家がだいぶあったようです。
写真は不動社社務所前の道路からフキロ沢を撮影(12/18の写真と同じ場所)、一面の銀世界となりました。昨日からの雪は10cm程度で除雪車は出動しませんでした。この道路の雪上にうさぎが喜んであちこちに遊び跳ねたようでたくさんの足跡が残っていました。(写真では見えにくいのですが・・・)
年の暮れ ~雪下大根~
2017-12-31 年の暮れの行事
毎年年末に正月用の大根を収穫に山の畑に行く。雪の下から採った大根はみずみずしく甘く旨いのだ。今日は柔らかい雪がスコップと同じ高さで90cmあった。雪を掘りそっと抜いたつもりであったが1本目は土の上からポキッと折れてしまった。2本目からは土をちょっとよけてからそっと掘り出した。旨そうな色よい大根が採れた。残念なことにカメラの電池がなくなり写真はない。10本ほど収穫し、畑から降りたところにいた人に1本づつ配った。みなさんとても喜んでくれた。
晴れ間があったので竹之高地に来てみたと、小さな孫を連れた一家が雪の上でソリ遊びに興じていた。小さな子供と若い親がこうして雪の上で遊ぶ姿は何十年ぶりも前の竹之高地の正月の風景を思い出しながら山を降りた。
冬の到来
初雪が根雪に
12月3日 初雪がそのまま根雪になりそう
不動様の後山ごへの田の脇から枡形山(クワサガシの山)を中央に撮影した。木の葉は落ち山肌に雪が見える。手前の山道は雪で白くなっている。拡大すると写真中央あたりに竹之高地までの道路が見える、不動様までは道路脇に除雪車がかき分けた残雪が見られる程度で、乗用車で楽々来れる。
下の写真はホンジョウへの山道、軽自動車が何台か通った跡がある。積雪は10cm以上であった。
11月16日竹之高地と同時に長岡市街地でも初雪となった。そのまま降ったり止んだりで1週間後の24日には積雪40cmとなり、今日(12/3)も山には残雪があり、どうも根雪となってしまったようです。
今年の秋は晴れ間が少なく10月~11月はほとんど雨が降っていたように思える。異常気象で寒気が訪れて例年より早い雪に竹之高地の畑には収穫前の野菜がたくさん残っていました。スコップ、スノーダンプ、果てはユンボで山道の除雪をして四輪駆動の軽トラでホンジョウに、東山に収穫に向かったようです。11月26日にはデアイの付近の養鯉池への道を4人の男たちが積雪20cm以上もある急な山道を除雪をしていた。明日か明後日に800匹の2才鯉を池から上げるのだと頑張って除雪をしていた。こんな寒い中池の水は雪が降って冷たくなっているだろうに、水の中から素手で・・・鯉も人も大変です。
よく晴れた12月3日に山を見てきたが、雪はまだ溶けずに除雪の跡と軽自動車が雪に滑りながら山道を蛇行した軌跡がきれいに残っていた。私も畑の大根(雪下大根?)を少し掘ってきた。少し甘味だ出てきたとうちのかあちゃんが言っていた。
またこの雪で冬眠前の山のクマも慌てたようで、人里近くまで降りてきたようです。ホンジョウに行く途中、コダキとの分岐点付近で大型のクマと遭遇して命からがら逃げてきたと通報があった。この人はカーブを曲がったところでクマと出会ってその距離は20mくらいで体長は1m以上であったと話していた。後日山の男たちが現場に行ってみるとクマとの距離は10mそこそこで、15cm位の熊の足跡がくきりと残っていたそうです。金倉山を住処にして竹之高地もテリトリーにしているクマでは?ないかと見られている。





