2018年 10月6日 錦鯉 若鯉の品評会
竹之高地では昭和30年代後半から本格的に錦鯉の養殖が始まり、昭和40年代には村の8割以上が養殖をしていたようです。昭和50年代には徐々に衰退し、綺麗な鯉しか売れなくなってきました。2004年の中越地震の時には6-7人が細々と養殖していた、この地震で大部分の野池が崩壊して、イケスも壊れて、中に入っていた鯉はほとんどが死んでしまいました。養鯉施設が壊れたため錦鯉の行き場がなくなり悲嘆に暮れる生産者の姿は記憶に新しいです。地震のあと、蓬平養鯉組合に吸収合併してもらい、いくらか生き残った自分たちの鯉を育てて、毎年子をとりながら養殖しています。
今年の夏は異常気象で、養鯉池の水不足となり心配したが、10月6日の若鯉(当才、2才)
の品評会で入賞者がここから出ました。
当才の部 『優勝』新一さん 『立鯉賞』與繁さん
いずれも特産の「大正三色」と呼ばれる昔から養殖している種類です。少しずつだが良い稚魚が出来る様に毎日の餌やりをしながら鯉の状態を観察し愛育したことが受賞という結果になったと思います。ただし売れ行きは悪く、餌代・池と施設補修費・車のガソリン代等を見れば赤字経営です。そうは言っても竹之高地で錦鯉を育てて楽しみたい人たちなのです。
ちなみに錦鯉の美しさの(品評会での)基準は、体形、色彩、斑紋(模様)で見ます。
右上の写真は「大正三色」当才 約18cm
右下の写真は「大正三色」2才 約40cm以上
2018年 5月27日 錦鯉の放池が始まる
山の池に林の中から湧き出る清水を溜め、水温が暖かくなってきたこの頃、この野池に錦鯉をいれて秋まで(4-5ヶ月)餌をたっぷり与えて、大きく育てます。写真の池には3歳魚を10匹程度入れて育てるそうです。池の周りの草刈りをして、錦鯉が回遊するように日陰を作らず、運動させるのが大きく・丈夫になるコツだそうです。
また、ほかの場所の池では産卵さるせるための3m四方の網(産網・サンモウ)を張りその中に、親鯉(適齢期を迎えた4-5才のメスとオス)をいれ、杉の木の新芽のついた枝を入れて2-3日すると産卵が始まるそうです。1回の産卵で1万-10万個の卵を産むそうです。親父さんがいとおしげに網の中を覗いていた。
草刈りをしている池ではギンヤンマが飛んでいました。写真はあまりに遠すぎてボケボケでしたが、今年初めてのギンヤンマでした。
草刈のご主人と別れ、帰り道を歩いているとムギワラトンボが羽化して間もない、羽がよく伸びきっていないトンボを見つけて、しばし見入り、初夏の感じがする。春から夏へ変化する竹之高地を満喫しました。
2018年5月20日 山歩き ~ 東山
ローッパ(タニウツギ)の白花が満開となっていました。
竹之高地で白花はこの写真のところにあるだけです。
タニウツギは5月の初旬から咲きはじめる。これがワラビ採りの目安になる。日当たりの良い山の斜面に生える。ピンク色が綺麗で実に華やかな木です。

谷に生え茎の中が空洞だからタニウツギ(谷空木)という名がつけられました。花の咲く時期が田植えの時期と同じ頃なので、別名タウエバナ(田植花)とも呼ばれています。(ネットより)
2018年5月5日 山の春
寒暖の差が激しいこのごろですが、この1週間で山が一気に緑色となって、春がすごい勢いで過ぎてゆきます。
竹之高地の山菜は、ゼンマイ、ワラビはほおけてしまい、コゴメとフキノトウは大きくなりすぎ、ウドの収穫期は終わりとなりそうで、タケノコが旬を迎えています。フキも収穫期となり、ミズまで採れ始めました。
旧家屋の周りには水芭蕉が咲いていますが桜は散ってしまいました。山にはコブシが散り始め、アンニンゴの花が全開となり、フジの花とローッパ(タニウツギ)の花が咲き始めました。
竹之高地への道路脇にはたんぽぽが咲き、不動滝の斜面にはヤマユリ、ハギが50cmほどに育ち、大文字草の葉が大きくなり始め、不動滝の水も雪解け水の冷たさがなくなり暖かな色になってきました。風薫る5月です。
2018年5月5日 山歩き ~ コハ清水
干場の平に車を置き、峠の切通しまで行き、引き返して、コハ清水~柿方面に降りて~柿段の横道~南蛮峠~池尻~干場へと戻ってきた。途中休憩をはさみ、道中植物の観察をしながら歩いて2時間30分の行程でした。柿段の横道には5年ぶりに歩きましたがすごく整備されていてびっくりしました。横道の中間地点にベンチが設営されていて、しばし休憩をして山のあいだから長岡市内がよくみえ、晴れれば、弥彦山、佐渡まで見えるようです。峠の切通しからコハ清水~横道の交差点まではハイキングコース長岡東山萱峠コースとなっています。途中で家族連れや若い女性グループのハイカーが元気よく下から上がってきました。ところどころ雪が残り、山道はぬかるんだところもあります。でも新緑の中歩けばオオルリやウグイスの鳴き声が聞こえ、遠くでコゲラ?が木をつつく音が響いてきます。足元にはチゴユリ、カタクリの花が見えます。ときにはギフチョウも見ることができる、気持ちの良い季節です。
干場の入口から200mくらい入ったあたりから右に昔の道が有り、この小道は本道を出たり入ったりして、ブナの落ち葉の上を歩くとブナの新緑に包まれて爽やかな風が通り抜けていきます。
2018年 4月 21日 竹之高地道路脇 積雪0cm
竹之高地には昔からある桜と中越地震後に竹之高地出身の有志の方が植栽したソメイヨシノが満開になり、春の訪れを感じます。春は山歩きにはよい季節です。山の息吹を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか?
いろいろな木々の芽吹きの色があります。毎日色が変わっていき、最後に緑色になります。山の麓からブナが緑色になり、他の木々がこれを追いかけていく様子は秋の紅葉と同じように見えます。春の優しい色が広がっていきます。

この暖かさで雪がなくなりました。今日の気温は25℃を超えたようです。木々の芽吹きが一気に進みます、山菜も先週やっと芽を出したウドが今日は50cmを超える大木になっていました。ワラビも大きくなっていました。GWに山菜採りを楽しみにしている人たちがいるのに、山菜は採れるのでしょうか。
今日の写真です。東山農園と天空農園に50cm程の雪が残っていますが、南向きのところにはほとんど雪は見えなくなり草が新芽を出し緑色になってきました。山桜は散り、コブシが満開となりました。
2018年 4月 14日 積雪40cm
竹之高地にはまだ30cm~60cmの雪が残っている。長岡市街地では桜が散り始め、蓬平ではやっと開花し、竹之高地でも今日は桜の開花宣言です。不動滝降り口の桜(ソメイヨシノ)が咲きました。見頃は今週の週末になりそうです。この桜の木は竹之高地で一番早く咲きますので、今週末には町内の桜も綺麗に咲きそろうようです。ちなみに昨年の開花は4月23日でした。今年は10日も早い。
写真奥の山は猿倉岳で、残雪が多くまだ真っ白に見えています。麓は木々の芽吹きが始まり、少しづつですが、若葉色が見えてきています。
山道の除雪が始まりましたが、今年は田畑・野池のあるところまでの除雪だそうです。山道の雪が自然になくなるまで通行止めみたいです。
2018-04-14 春の山歩き 5
高龍神社の駐車場脇の川向うの白花カタクリは2週連続で見ることができました。先週は東山地内で花びらが薄ピンク色の白花カタクリのつぼみを見つけました。今日はたどり着けず写真はありません。花は10日くらいは咲いていますので来週にもう一度チャレンジしてみます。
急な崖でのカタクリ畑がピークを過ぎつつあります。これからは雪融けとともに平らな場所で群生しているところでも見れるようになってきます。山道の脇でも見れる季節となってきました。東山農園脇のカタクリ畑はまだ2週間先のようです。

下の写真にはカタクリの手前に小さな葉が見えています。2年~4年目のカタクリの子供たちです。カタクリは種から7年ぐらいで花を付けます。
今日は山の山菜採りのセミプロたちが、ゼンマイを少し採ってきたよ、ウドが小さいが取れたよ、ウルイの太いのが採れたよとお互いの情報交換をしていました。この時期、雪があるので山菜の採れる場所が限られていて、素人にはなかなか見つけられない。
2018年 4月 8日 積雪60cm
早朝からの雪が3cm程積り、一面の銀世界に戻った。夕方にはこの新雪はすっかり消えた。でも竹之高地にはまだ50cm~100cmの雪が残っている。長岡市街地では桜が満開で、蓬平では開花し、竹之高地でも今日は桜の開花宣言がだせるかと思っていたが、今朝の雪で止まってしまった。

不動滝降り口のソメイヨシノの枝先のつぼみに雪が冷たく重そうに乗っかっている。昼から晴れたが花は開かず夕暮れとなってしまった。夕方にはまた雪が降ってきた。竹之高地の桜の開花は明後日に晴れ間が見える予報なので、それまでおあずけのようです。
山が少しづつ色をつけ始めている。ブナの芽吹きが始まり、山桜が咲き、コブシも咲き始め、マンサクもまだ咲いている。ふきのとうは雪融けを追いかけて黄色い花を付け、アツキナ、あさつき、コゴメが顔を見始め、ついにウド、ゼンマイまで見つけることができました。今年は異常に暖かく一気に春がやってきた感じです。だが日当たりの良くない北側は雪が深く残り、まだ春とは言えない様相が伺える。
珍しい白花のカタクリが高龍神社の駐車場脇で咲いている。毎年同じ場所で見つけられるとうれしい、今年も元気に咲いてくれたかと思います。雪融けが進むといろんなところで自生する山の花を見つけることができます。竹之高地では見つけられない雪割草を探して山を歩きます。また山に自生しているものはそっと見守り続けましょう。
2018年 4月 1日 積雪100cm
この1週間は暖かく雪融けが進んで春が近づいて来ています。山菜採りにはまだ早く、雪が切れた急な崖のところに「ふきのとう」と「アツキナ」がやっと芽を出した状態です。この天候に誘われて竹之高地に山菜を求めてくる人もいるようですが、まだ雪が多く残り危険な状態です。雪が融けて山に車で入れるのは4月下旬で、まだまだ先です。積雪は道路脇で80㎝、山の農道はまだ150㎝もあります。
不動滝は融雪の白濁した水が轟音を立てて落ちていきます。不動滝の上で日当たりの良いところには、ふきのとう、アツキナ、アサツキ、ヨモギ等が見れます。90°の崖に生えているので、採ることはできません。駐車場の端から滝をのぞき込むと見えてきます。
今日4月1日より定期バスが「高龍神社」後ろの駐車場からの発着となりました。このバス停から約700m、歩いて10分で竹之高地不動様にたどり着けます。今月は晴れて暖かくなる日が多いようです。竹之高地の春の雪どけを見ながら不動滝を見て、不動様にお参りにおいでください。雪融けの進む道路脇にふきのとうが見つけられるかも・・・。