2018年 3月18日 積雪180cm
この1週間は暖かく雪融けは進んだが春はまだまだです。フキロの上には残雪があり、とても山菜採りに近づける様子ではない。雪が切れた急な崖のところに「ふきのとう」がやっと芽を出した状態です。この天候に誘われて竹之高地に山菜を求めてくる人もいるようですが、まだ雪が多く残り危険な状態です。雪が融けて山に車で入れるのは4月下旬で、まだ1ヶ月も先の話です。ご自愛下さい。
山道はまだ雪が残っているので、車では竹之高地に来るだけでどこにも行けません。
写真は不動社社務所前より「コブキロ」方面を撮影。
2018-03-18 春の山歩き 3
不動様にお参りをしてから今日は南蛮山に登ってきた。
不動社社務所前の広場に車を置いて、かんじきを背中のリュックにくくりつけて、凍みついた雪面を五箇山・南蛮山に向かって歩いていく、山の峰伝いに歩くことができて近道ができるのがこの凍み渡りです。1時間足らずで南蛮山頂に立っていた。長岡の街中の雪は少なくなり茶色の地面が見えてきた。見晴らしがよく弥彦山、佐渡島の雪が残る山まで見えていました。山頂までの積雪は150cmくらいから深いところは250cmを超えている場所もあった。雪が融けて山道に車が入るようになるにはまだ1ヶ月もかかりそうだ。山道1周できるのは4月下旬だと思う。
春の陽は柔らかく暖かい、遠くではキツツキの仲間(コゲラ?)が木をつついているのが聞こえ、近くでは小鳥のさえずりを聞き、小さな姿を見つけながらゆっくり歩いていく。ふきのとうを2-3個見つけたが急な崖のところだったので収穫は遠慮した。マンサクが花開きこぶしのつぼみが膨らんでいる。マンサクは竹之高地の山ではあちこちにあり、まだ大部分が雪にうもれている木もある。雪にうもれた枝でも雪面から少し出た枝に花をつけている。写真の木は大きく8分咲きの見頃でした。竹之高地では黄色の花の種類しかないと思っていたが、少し赤みががった(オレンジ色?)マンサクの花木を見つけた。なんという種類なのだろうか?
2018-03-11 春の山歩き 2

今日は不動様脇から雪上を丸山に向かって登り、フキロ沢頂上(通称:丸山)から大峰山に登ってきました。
朝、不動様広場の気温が-2℃だったので雪面はカチンコチンに凍みていて絶好の「しみわたり」ができました。長岡から弥彦山までまだ雪に覆われて白くなっている。空は薄雲がかかり、弥彦山も見えにくかった。
反対方向に目をやると、竹之高地側は柔らかな春の陽が当たり、枡形山から鋸山まで深い雪に覆われた山の峰が見えています。竹之高地の東山から中央上に枡形山のブナ林が見えています。2番目の写真の中心より下に竹山館の屋根が写っています。

大峰山からの眺めは良く、360°見わたすことができます。晴れた日であれば弥彦山から佐渡(今日は佐渡は見えず)まで見えて、柏崎の米山、小国の八石山、金倉山から虫亀、その向こうに魚沼の2000m級の山々が見え、猿倉岳、萱峠、枡形山、鋸山、その向こうに守門岳と思われる山が見えていました。

下の写真はまだ雪に覆われた(今日の積雪230cm)竹之高地です。コブキロの沢もまだ雪に覆われています。むらの生活道路は綺麗に除雪してありますが山道は4月中旬の除雪になると聞いています。まだ1ヶ月も先の話です。
山頂付近で、アオゲラの鳴き声を耳にしたが姿は見えず、ヒガラと思われる小鳥の集団が杉の木の枝に見え隠れしていた。雪面にはカモシカの大きな足跡(2-3日前)とうさぎの親子と思われる足跡(直前)とタヌキか狐(直前)の足跡等々をたくさん見つけることができました。
先週は桜平でマンサクの花を見つけ、今日は大峰山の頂上でもマンサクの黄色の花が開き始めていました。
この時期は雪の上をかんじきで歩いて、冬から春への移り変わりを見て楽しみましょう。かんじき・スノーシューを履けば雪にあまり埋もれません。雪上での歩きがずっと楽になります。そして早春の山菜「ホーキント」を見つけましょう。まだ、ふきのとうも早いようですが・・・。
2018-03-10 日本一のさいの神

高さ25m級の「日本一のさいの神」に新成人が点火を行い、その年の無病息災・五穀豊穣及び震災からの復興を祈願するお祭りです。点火後は、真っ白な雪原に舞い昇る50mにも届く火柱と、それを彩る雪
中花火が幻想的な世界を映し出します。(長岡市のHPより引用)

山古志種苧原(たねすはら)は雪深く、竹之高地より多くの雪が降ります。今日の積雪は250cmを超えているようでした。昼から晴天になり例年より多い観客が訪れて、駐車場が満杯になり、道路の左側に延々と駐車の車列ができました。空が暗くなり、気温は下がり、式典が始まる18時すぎには体が冷えきり、カメラのシャッターを押す指先が震えて、手ブレの写真がいっぱいでした。
この豪快な火と冬の夜空に上がる花火が何とも言えない世界を見ることができました。
山古志の皆さん今年も感動をありがとう。
駐車場までの村の道路を歩いてふと空を見ると満天の星空。北斗七星、オリオン等がスッキリと晴れた空に見えました。山の中の部落なので付近に街明かりがなく、星が近くに見えるようです。村の家並が深い雪に覆われて半分も見えていない。昔の冬の風景そのままのような幻想に映る。物音が雪に吸い込まれ何も聞こえてこない静かな星空をしばし眺めていました。
竹之高地にはきつく聞こえる方言が多く存在する。
【 先生がそんまキャル 】 ⇒ 先生がもうすぐ来る
《 キャル 》 は京ことばの「きやはる」(いらっしゃる)が語源か?
【 どっかんしょぉがキャッタ 】 ⇒ どこかの人が来た 知らない人が来た
《 キャッタ 》は「きやはった」かも?
《 どっかん 》の《 ん 》は「どっかの」の発音が変化した
【 もんでキャッタ 】 【 もんでキャガル 】 ⇒ 争いに来た
《 キャッタ 》は「きやがった」とも聞こえる
《 キャガル 》はそのまま「きやがる」と汚い言い方になる
2018-03-04 春の山歩き

今年初めての山歩きでホーキントを見つけることができました。
しみわたりができるかと竹之高地に向かったが今朝の竹之高地は最低気温が氷点下にならず少し長靴が潜るのでかんじきを履いて山歩きをしてきた。まだまだ積雪は250cmを超えています。やっとフキロ山の急斜面の地肌が見えてきたばかり、でも昨日からの暖かい陽に誘われて山歩きをしてきた。桜平の上でマンサクの花をやっと1本見つけて山を降りた。途中でムラの近くの畑の雪が切れているところにふきのとうを見つけて記念撮影をしてきました。まだ早く他の場所では 見つけることができなかった。この場所で採れた5個を夕食にふき味噌にして、早春の香りと味を楽しみました。
「しみわたり=凍み渡り」
初雪が降ってからというもの、数えるほどしか青空を見ることは無く、 厚い雲と深い雪に閉じ込められる竹之高地の冬ですが、3月になって寒さが緩み、雪の表面がざらめのようになる今の季節、よく晴れた厳寒の朝、放射冷却でざらめ雪が締まり、 陽が高くなるまでの数時間だけ、 大人でも潜らず、どこでも歩けるくらい、 雪がカチカチに固まる「しみわたり」。雪国の春の風物詩です。
2018年 3月4日 積雪250cm
昨年より1mも多く積雪が残る竹之高地です。昨日と今日は良く晴れて暖かくフキロ山の急な斜面で雪崩が発生して山はだが現れはじめました。今朝は「しみわたり」ができると思い山に登り始めたが50mも歩かずにズボズボと長靴が雪に潜る。雪の表面が柔らかい。戻っ
てかんじきを履いて出直した。最近では、地球の温暖化のためか余り気温が低下しないので凍み渡りができる日がめっきり減ってきました。それでも年に数日は、歩いても長靴が埋まらない程度には凍みてくれます。
山に登るといの一番に出迎えてくれる花、まんさくが咲いていました。ねじれたリボンのような花を枝いっぱいにつけた様子は、不思議な美しさを漂わせていいます。まだ少し早いようで今日はこの1本の木で少しの花が開いただけで、他の木はまだつぼみが硬いようでした。
2018年 2月25日 雪が残る不動様

竹之高地の積雪は未だに250cmを超えている。今朝うっすらと2~3cm新雪で道路も真っ白になっていた。山で感じる季節は冬から春へと季節が変わり空の色が柔らかくなってきました。鉛色から淡い色に変わる、春は空から訪れるようです。山の雪が融けて本格的な春が訪れるにはまだ2ヶ月も先ですが、心はウキウキしてきます。
不動様は春の大祭を迎えるも、2週間前までの大雪のなごりで大屋根に1メートルもの雪が残っている。だいぶ減ってきた、最大2メートル近くもあったようです。周りに融雪用の池が4ヶ所あるが2ヶ所は屋根から滑り落ちた雪が解けきれず山のようになっている。でも気温が上がればどんどんと融けて、4ヶ月ぶりに石畳が見えてきます。春はすぐそこに見えてきます。
2018-02-18 吹雪が通りすぎた朝
今週の雪で積雪300cmを超えた。竹之高地の家の脇に取り付けた箱尺の3mの数字が隠れていました。
竹之高地唯一の住人が家の玄関までの除雪をしていました。そのわきにこの年老いた親父さんを見守るように犬が跳ね回っていました。大雪で道路にかぶっていた雪庇のため車の通行が危険なところを、重機を使って川に落として車の通行は楽になったが、川が雪で埋まってしまったので今朝の新雪は遠くまで運ばねばならないので大変だと言って、スノーダンプを押していた。
親父さんの傘の上にちょこっと見えるのが「開祖の碑」の頭の部分で、その上に雪が1mもかぶっている。1週間後の百八灯のために昨日掘り出したのだそうだ。
冬の黙々と雪道を歩く人と出会った。蓬平の人で夏は蓬平の自宅から南蛮山の切通まで、冬は竹之高地の一番奥まで2往復歩き、毎日8000歩を目標として歩いているそうです。一人で吹雪の日も歩いている元気な隠居爺さんです。写真の真ん中の筋は雪の下の道路が凍っていて私がスケーティングした跡です(滑って転んだ・・・)。道路脇には除雪した雪の壁が3.5mもありました。
雪がシンシンと降るのではなく、吹雪となっているのでもうそんなには雪は積もらない。冬が終わるのかなと思う今日でした。
2018-02-10
竹之高地の実家の雪おろしに行ってきました。今冬4回目です。半日を目安にのんびりとした作業でした。屋根に登る前に町内を歩いてきました。竹之高地の7割の家屋が自然落下方式の屋根で、我が家のように雪をためる家屋は5棟だけです。自然落下方式の屋根も今年はもう屋根までつながって雪が落ちずにたまっています。不動様は屋根から雪が落ちる所に融雪用の池が作ってあるのできれいに融けています。
下の写真は20年以上使われていない小学校職員住宅です。ここ数年は雪おろしをしなかったが今冬は市役所から業者に雪おろしの依頼があったようです。屋根に250cmの雪がありそうで、3層に積もっているのがわかります。上段はここ1週間の雪で少し締まっていますがまだ掘りやすいのでスノーダンプで掘る。中段は1月末の雪で相当締まって固くなっているため角スコップでないと歯が立たないかも。一番下はザラメ雪となっているので重い。右側に下屋があるのだが雪にうもれており、その下屋に積もった雪が2階屋根まで続いている。こうなると大変なのです。雪おろしはまず上の屋根から下におろし、下屋は最後に雪おろしとなるのですが、上から下ろした雪で2階の窓も埋まるので、下屋の雪は下ろすのでなく投げ上げるので、非常に労力を使います。おろした雪の片付けを考えるとプロでも5人がかりの難儀な雪おろし作業となります。
小生は歳をとり体が思うように動かないので無理をしないように、屋根の積雪が100cmを超えたらこまめに降ろし、降ろした雪をその都度片付けるとそれほど苦にならずに作業ができています。雪おろしはなるべく晴れ間をねらって来て、青空と真っ白な雪の山を見上げて、少し汗をかいて、爽快感を楽しんでいます。