6月24日 梅雨の晴れ間

先日(6/21)に新潟県が梅雨入りしたと報じられた。今日は朝から晴れ上がったがなんとなく蒸し暑く感じられた。
山道の途中の水気のある岩場で『スゲ』をとっている人を見かけた。センターで年寄りが集まって笹団子を作るために、毎年ここでとっていると言っておられた。慣れた手つきで茎周りの枯れた葉を取り除き、綺麗に並べている。少々干してから笹団子を縛るのに使うのだそうです。
お昼に山から下がり不動様に来たら社務所脇に朝取ったスゲが干してあった。
昔のこの時期の竹之高地では田植えが終わり、蚕を飼っている人が多かったためか、コアゲ(蚕がまゆに包まれた蛹になって出荷した頃)の7/20に笹団子を各家庭で作っていた。
昔は『スゲ』の刈り干した葉を編んで『ミノ』や『スゲ傘』を作る近所のじいさんの姿を見ていたような記憶が微かに残っている。
ネットで『スゲ』だけでは検索できず、「カサスゲ」という? 日本には200種余りが自生しているようです。
6/24 村の中の太田川

竹之高地に入り歩き出すと、目の前の太田川からいい声が聞こえてきたので川の中を覗くと、5メートル位の間隔で石の上でカジカガエルが鳴いていた。春から夏まで川の中で独特な鳴き声(鳥の鳴き声?)が聞こえてきます。
しばし時を忘れ、川のせせらぎとカジカガエルの鳴き声に聞き入っていた。
カジカガエル (インターネットより)
生態:山地の渓流や、湖とその周辺の川原、森林に住んでいます。繁殖期は、4月から8月で、渓流中で行われます。雄は、水から出た岩の上に縄張りを持ち、盛んに鳴いて雌を呼びます。卵は、水中の石の下に産みます。
体長はオス:4cm位、メス:6cm位。
鳴き声:リィリィリィリィリィリィリィ、リィーリィー
竹之高地に来て川の脇で耳を澄ましていれば聞こえてきます。
静かに川面へおりていけばオスのカジカガエルが喉を膨らまして鳴いている様子を見ることができる・・・かな。
【癒し系】自然音 清流にカジカガエルが鳴く
6/18 アツキナの花が咲いた

竹之高地では「アツキナ」と呼び、早春の新芽を山菜として珍重されますが、学名「エビラフジ」というのだそうです。ここの「アツキナ」は毎年春一番に収穫し食しています。
竹之高地では アツキナ=エビラフジ の新芽を食用
でも竹之高地の周りの村松、柿、栖吉、他の人たちはこのアツキナを食べない。

『アズキナ』をインターネットで調べると
新潟県十日町市松之山地方 アズキナ=エビラフジ の新芽を食用
岐阜県飛騨高山地方 アズキナ=ナンテンハギ の新芽を食用
北海道 アズキナ=ユキザサ の新芽を食用
それぞれの地方でのアズキナがありました。
6/4~18 トンボと・・・
6/4 10:10 シオカラトンボ(オス)
どこでもよく見る「シオカラトンボ」のオスです。メスはムギワラトンボとも呼ばれる。

6/17 5:30 カワトンボ
朝早く草刈りをしているときに見つけたトンボで、羽の色が赤かったので目に付いた。まだ露っぽかったのでカメラを取りに行く時間もここにいてくれた。初めて見たトンボなので調べてみると「カワトンボ」という種類みたいです。シオカラトンボより細い。別の場所でもっと羽全体が赤い個体も見たが一瞬のことでした。
生息地は清流のヨシ、ガマ等が繁茂するところに生息する。鮮やかな橙色の翅になった雄は、金属光沢の体に白い粉をまとうようになります。
この個体は「ニホンカワトンボ」か「アサヒナカワトンボ」かどちらかわかりません。
6/18 8::10 ギンヤンマ
山の池の周りでよく見る「ギンヤンマ」です。ギンヤンマは池の上を周回していることが多い。「ギンヤンマ」は「シオカラトンボ」より一回り大きく、「オニヤンマ」より小さい。また「オニヤンマ」は山道の風通しの良い、木陰があるところを行き来している。
この「ギンヤンマ」は池の中に落ちて、羽が水面について羽ばたきができずにバタバタしていたのを引き寄せて土手に上げた時の写真です。羽に水分が付きまだ重そうにしていたが、5分ほどでなんとか羽ばたいて、ヨタヨタするように飛んでいった。なんとか生きているのであろうか?
6/10 8:10 モリアオガエルの卵
モリアオガエルは、水辺であれば木の上だけでなく
ところかまわず産卵します。その中には、水際からずれていたりして「これは孵っても水に落ちないだろう」と思う場所に産卵されている卵もいくつかあります。養鯉池の土手の水面近くの草にも泡卵があります。草刈り機で刈っているといくつもの泡卵を切り飛ばしてしまいます。
新潟県では準絶滅危惧種に指定されているようです。
6/18 ナルコユリ(鳴子百合)

竹之高地では林の端でよく見る。大きいものは茎が1cm、高さが150cmにもなる。花の命は短く根に近い方から咲き始め、先端まで花開くのに3-4日です。一つ一つの花は1日ぐらいで終わります。
梅雨入りの頃咲くユリ科の花で、長さ2cm前後の筒状の緑白色で、葉の腋から真下に下垂し、茎に沿ってたくさん並びます。
花後に球形の果実を下垂させ秋に黒熟させます。
「ナルコユリとアマドコロはよく似ている」とインターネットには書かれている。写真を見る限り判別できそうにない。花が5月から咲くのがアマドコロで、6月に咲くのがナルコユリのようです。
【ナルコユリ】 茎が丸い、開花期が遅い
【アマドコロ】 茎に6本の稜(茎方向に筋状の出っ張り)があり、断面が6角系である
6/17 イワナシの実
この5mm程の小さな、親指の先にあるみかんのように皮をむくと、房にごまをまぶしたように見えるのが『イワナシ』の実です。竹之高地では『イワズッパツ』という。食味はシャリシャリしてまるで『梨』である。水分が多く、甘味があり、少々酸味もある。すごくこの初夏に合う美味しい食べ物です。ただ、小さな木に少しづつしか実っていないので多くは食べられない。この日も10個程しか収穫できず、家に持ち帰り家族でわけて初夏の味を楽しんだ。
昔は田んぼの脇の急なところにはどこでも生えていたようだと年寄りは言う。現在竹之高地では数箇所で自生しているのが確認されています。
花は5月3日の撮影です。
イワナシとは・・・
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イワナシ (竹之高地の方言で)『 いわずっぱつ 』
花期:4月中旬~5月初め
場所:草の密集してない日なたの斜面
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草ではなく地を這うような常緑樹です。花は薄ピンクの筒状で花径は5mm程度、5mm~1cmの小さな花をつけます。実は6月初めころに完熟し、薄茶色の皮を剥いて食べます。黒ごまをまぶしたように見えますが、ナシに似た味と食感です。
1960年代までは田植えの途中で見つけて食べた記憶があります。ある程度人の手がかかったところに自生するようです。
今では竹之高地で見つけるのは難しく、現在数か所で自生しているのを確認しています。数年前から盗掘された跡を毎年発見していますが、山から盗っても。1年程度で枯れて育たないそうです。
2017/04/23 山菜採りシーズン

竹之高地では雪が一気になくなり、山菜が出始めています。今週は気温が上がる予報なので春の山菜も一斉に伸びてしまい、連休の後半にはウドの大木になるかも・・・
ふきのとうは雪融け際を追いかけて出るため、来週は伸びきっているかもしれません。

ゼンマイが出始めました。
とーちゃんが採ってきたゼンマイをカーチャンがワタを取り除いています。「トーチャンはまたゼンマイ取りに山へ出かけた」とニコニコしながら手を動かしていました。

ウルイもありました。
とってきた山菜を分けてもらいました。
今日は少量でしたがウド、ワラビ、キノメ(アケビの新芽)、コシアブラも採れていました。
いよいよ春の山菜のシーズンです。
山のルールを守って春山を楽しみましょう。
2017/04/08 白花カタクリ

竹之高地で毎年咲いているところで今年も5本の白花が咲いていました。
白花カタクリは突然変異で白花に咲くそうです。 1万~20万本に1本しか出現しないそうです。大きな群落では数本見ることができるそうです。 薄くピンクが乗ったものや、点のように原色が残っているものもあり、全くの白(純白)は更に希少です。
先週見に来たときは、白花のつぼみが折れてすぐ下に落ちていました。カモシカに白花のつぼみと若葉を4本も食われていて今年はダメかとショックを受け半ば諦めていました。今年は雪が遅くまで降り続きカモシカとうさぎの食料が少ないためカタクリ。アツキナ、ふきのとうなどの新芽を食べたあとがあちこちで見受けられた。またこの場所では白花が一番早く目を出すために食われるのかもしれない。
でも今日はすぐ近くで白花を見つけることができました。また来年も見に来ます。
2017/04/08 早春の山歩き 3
カタクリの花が咲いていました。
先週に続き『あつきな』を求めて山に入りました。今週は気温が上がり昨日の雨で一気に雪解けが進みました。今日現在で竹之高地入口の積雪が50cmでした。
3月下旬にカタクリの早咲きの自生地で芽が出ていたものがようやく花開き、咲き誇っていました。
カタクリは早春に芽が出て5~10日で花が咲き、花に日が当たると、花が開き反り返ります。日差しがないと花は閉じたままです。花は10日くらいで終わり、その後、葉や茎は枯れてしまいます。地上に姿を現す期間は4~5週間で、枯れてから夏の間は、地下で休眠状態となります。このため「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれています。

山に登ると『あつきな』が少々ですが採れました。夕食におひたしにして初物をゴチになりました。また『あさつき』は味噌と合わせていただきました。早春の山の恵みのご馳走です。春一番の山菜を楽しみました。
左に写真はアツキナです。5cmくらいに成長しています。これくらいの大きさが柔らかく美味しいです。
2017/03/25 早春の山歩き 2
今日は大峰山に登ってきました。
朝、登り始めは良く晴れていましたが、大峰山頂上では鉛色の雲に覆われ雪がちらついてきました。頂上でお茶を飲み休憩していたが、西山の向こうまで雲が続き、ゆっくり動いて1時間待っても西山に陽の光があたらない。

だが、大峰山からの眺めは良く、360°見わたすことができます。弥彦山から佐渡まで見えて、柏崎の米山、小国の八石山、金倉山から虫亀、その向こうに魚沼の2000m級の山々が見え、猿倉岳、萱峠、枡形山、鋸山、その向こうに守門岳と思われる山が見えていました。
上と中の写真は大峰山頂上からの写真で、春と冬のように違います。
上の写真:長岡市街地から右に弥彦山、中央の西山の向こうに佐渡が見えます。(写真では佐渡は見えてないようです)雪は全くありません。
中の写真:竹之高地の東山から中央上に枡形山のブナ林が見えています。

大峰山のすぐ下に「山城の跡地」があると聞いていますが、現在の杉林のあたりでしょうか。杉林と山の間に少し田の跡とみられる段々があります。清水があるようで池のように水が溜まっています。
なかなか太陽が見えてこず、寒くなってきたので下山を始めました。山の春を探しました、マンサクの黄色い花が雪の中で咲いていますが、ふきのとうはまだまだのようです。