2017年2月25日(土) 不動様 百八灯点火
百八灯は不動様の春季大祭の前夜祭の行事として不動様より旧『五兵エ』さん跡地の「開祖の碑」までの参道にロウソクを灯して、無病息災や五穀豊穣を祈願して行われます。雪に埋もれて数ヶ月、百八灯の祭りが竹之高地の人々に春の訪れを伝えてきました。
この日の朝は新雪が30cmもあり昼前まで雪が降りやまなかった。天気予報も良くなく、雪のはずでしたが、さすが不動様の祭りです、ロウソクを灯す穴あけ作業を始める頃より天候が回復して、よく晴れ渡りました。ちなみに今日の積雪は140cmで昨年とほぼ同じでした。
昼過ぎから百八灯の準備をする総勢25名の人たちが集まってきました。人力で手際よく「開祖の碑」を1時間ほどで掘出しました。さすがは竹之高地育ちの人たちです。開祖の碑より不動様までの道の両側にロウソクを灯す穴をスコップで開けていきました。穴の間隔、高さがそろっており、夕方ロウソクを灯した時には一段と幻想的な雰囲気がして、綺麗に見えました。別班が不動様脇に百八灯の文字形の穴あけをし、テント設営等の作業をして祭りの準備を終えました。米三俵の会の人たちによる炊き出し(夕飯・こびる)をいただいて、お腹も準備完了となりました。川の土手に少量のふきのとうを見つけたので神様に感謝して収穫し、生のままみじん切りにして、そのまま食べて、初春の山菜独特の苦味と香りを楽しみました。
午後6時、一本杉の下の『百八灯』文字に点火して、神事を開始しました。
百八灯の行列が不動さまから旧『五兵エ』さん跡地の開祖の碑までろうそくを灯もしていきました。
夕方から気温が下がり、神事が始まる頃はマイナス1℃まで冷えてきました。
百八灯の点灯行列の後、「米三俵の会」による、竹之高地産の紅白の餅、甘酒等の振る舞いがありました。甘酒と餅をいただき、参列した懐かしい人たちとの歓談を楽しみました。遠くから参加された方からは「感激した」「幻想的」との感想と、「滝行にも参加したい」とも言って帰っていかれました。
スタッフの皆様ありがとうございました。