イワズッパツ

6/17 イワナシの実

 

 この5mm程の小さな、親指の先にあるみかんのように皮をむくと、房にごまをまぶしたように見えるのが『イワナシ』の実です。竹之高地では『イワズッパツ』という。食味はシャリシャリしてまるで『梨』である。水分が多く、甘味があり、少々酸味もある。すごくこの初夏に合う美味しい食べ物です。ただ、小さな木に少しづつしか実っていないので多くは食べられない。この日も10個程しか収穫できず、家に持ち帰り家族でわけて初夏の味を楽しんだ。

 

昔は田んぼの脇の急なところにはどこでも生えていたようだと年寄りは言う。現在竹之高地では数箇所で自生しているのが確認されています。

 

花は5月3日の撮影です。

 

 

イワナシとは・・・
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イワナシ (竹之高地の方言で)『 いわずっぱつ 』

花期:4月中旬~5月初め
場所:草の密集してない日なたの斜面
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 草ではなく地を這うような常緑樹です。花は薄ピンクの筒状で花径は5mm程度、5mm~1cmの小さな花をつけます。実は6月初めころに完熟し、薄茶色の皮を剥いて食べます。黒ごまをまぶしたように見えますが、ナシに似た味と食感です。
 1960年代までは田植えの途中で見つけて食べた記憶があります。ある程度人の手がかかったところに自生するようです。
今では竹之高地で見つけるのは難しく、現在数か所で自生しているのを確認しています。数年前から盗掘された跡を毎年発見していますが、山から盗っても。1年程度で枯れて育たないそうです。

 

 

 

 

 

 

 

2017年6月17日