隠れ里<竹之高地>
現住所は 新潟県 長岡市 竹之高地町
古くは 新潟縣 古志郡 山古志村 大字 太田 字 竹之高地
竹之高地は長岡市の南東方向に位置し、周辺は栖吉町、柿町、村松町、濁沢町、蓬平町、山古志種苧原、栃尾半蔵金に囲われた、東西南北2km四方の小さな盆地である。周辺の集落とは500m前後の山があり、その山がつながり、隔たりとなり囲われた村となっている。この山からの湧水が集まり村の中を流れ、村のはずれの不動滝にそそぐ。盆地というより沢の中に村がある。平坦なところは少なく、家屋は段々畑のように傾斜を切り崩して建っている。400年前に落人が隠れ里として住み着き開拓してきた村である。
・東に枡形山(ますがたやま:標高718m)
桜平(さくらだいら:標高495m)
・西に大峰山(おおみねやま;標高566m)
天空農園(標高405m)
・北に南蛮山(なんばんやま:標高548m)
南蛮峠(標高446m)
五箇山展望台(ごかやま:標高m)
大峰山-南蛮山-桜平の峰々がつながり三方を山に囲まれている。
・南は岩盤のガンクラ(断崖絶壁30m~50m)で、そこに不動滝がある。
遠くに猿倉岳(標高679m)を望む。
太古の昔の火山活動で、まず、鋸山~枡形山~猿倉岳が連なる「うしろ山」ができ、その後に大峯山~五箇山~南蛮山につながる「まえ山」ができたと思う。大峰山の集落側に「フキロ沢」と呼ばれる200m断崖の中間から水が湧き出ている。又、そこから水平に右へ200mほどのところには砂がある。60年前に小学校の砂場を作る為に、村人総出で急な山の中腹から砂を背負って運んだ様子を思い出す。
現在は不動社社務所から300mで今は無き集落が終わり、6m巾のアスファルト道路が突然切れて、巾3m以下の砂利敷きの山道に変わる。そこから先は傾斜が急な山道となり、カーブが多く。危険な場所も多々ある、乗用車ではいかない方が良い。小生は養鯉池があるので軽トラックで行く。軽トラックでも対向車とのすれ違いができず、道路幅のあるところまでバックして道を譲っている。昭和の中頃に畑や田んぼに行くための農道として切り開いた山道です。現在は道路脇の草刈を300mだけ行い、路盤整備はほとんどしていない。
村の入口にある不動様は標高305mに位置している。長岡市街地より気温は2~3℃ほど低く、夏は特に気温差を感じる。風も山があるから平場より弱い。ただ南風は蓬平方面から沢づたいに昇ってくるため、強く感じる。冬は豪雪地帯、毎年300cmほどの積雪があり、12月から3月までは車で村までは来れるが、その先は通行できない。
今でも竹之高地を知らない人が来ると高龍神社で引き返す人が多い。初めてだとすごい山奥だと感じるみたいで、高龍神社から800m、車で3分ほどなのだが、なかなか遠いのかここまで来てくれない。でも竹之高地に来てみれば別世界である。