管理人の山歩き

サイト管理人のブログです。

 見慣れた山野草、飛び交う虫、時には目の前に突然現れる動物たちが迎えてくれる。ふるさと竹之高地が好きで、還暦になっても山歩きをしています。特に春山を好んで歩いています。
 その昔、この地でも雪割り草が咲いていたと聞き、早春の山歩きを始めました。いまだにこの地で見たことのない雪割草を求めて春山を歩いています。

2023 山歩き 大峰山

2023-03-04 積雪215cm 雨

2023-03-05 積雪210cm また大峰山に登った

 今日は凍み渡りをしてみたいという不動様の関係者を案内して大峰山に登って来た。

 朝5時半に竹之高地に着くと寒い。晴れているが薄暗く、風はほとんどない。小屋の寒暖計は-4℃であったが、雪はちょっと柔らかく、力を入れて踏んづけると潜ってしまう。かんじきが必要となりそうなのでリュックに入れた。参加者4人と案内人に竹之高地の山を熟知している助っ人(トオル氏)を呼び、合計6人で不動様にお参りをして6時30頃社務所前を出発した。いつも一人で山歩きしているのでなかなかペースがつかめないうえに長靴は時々ズボっと潜る。3月1日のかんじきの跡を歩いてゆく。一人の時と違って皆の楽しそうな声が後ろから聞こえてきて踏ん張りが効き小生も楽しい。農道から外れ山に入った頃に猿倉岳から太陽が昇り始め、久々の日の出を拝めた。6時50分であった。朝日に照らされた雪面はキラキラと光り、参加者は「ワー綺麗」と見とれている。皆の声が小さくなったので林の開けたところで休憩をとる。山の向こうに越後三山が見え、川口・小出あたりに雲海がかかっているのが見えた。山々は朝日にあたり雪が白く輝いている。休憩が終わり、これからが山登りになるので気合を入れた。トオル氏が雪上の急坂での歩き方を教えている(さすが慣れていると感心した)。馬の背みたいな場所も無事通過し、8時15分に山頂到着。遠くの海の上に雲が掛かっているが見渡す限りの青空、気分爽快、何もかも忘れて景色に見とれている。山登りの最高の瞬間である。皆が持ち寄ったお菓子を食べて一服。

 9時下山開始、だいぶ雪が緩み始めて、かんじきの跡をなぞって歩くが、木曜日に降った雪が10cmくらい残っていて長靴が潜る。ゆっくりとしたペースで下る。日陰はまだ凍みているので教えてもらった歩き方を皆に復唱してもらう。中腹あたりで昔そりすべりをした場所で、皆と休憩に使ったシートで「キャー」といきよい良く滑り、また戻って来ては滑って楽しんでいた。少々疲れたようだが、下りながらも斜面を見つけては滑って楽しんだ。最後は不動様脇の杉林から降りて、不動様に無事報告ができた。10時20分過ぎであった。往復約4時間、万歩計は10,000歩でした。

 ・上写真は猿倉岳脇からの日の出 2023.03.05 6:50頃 撮影

 ・中上写真は丸山(通称)頂上にて 参加者とトオル氏 2023.03.05 8:00頃 撮影

 ・中下写真は大峰山頂上にて記念撮影 甘味と水分補給 2023.03.05 8:40頃 撮影

 ・下写真は下山途中で尻滑りでは満足できず、腹滑りとなってしまった参加者 2023.03.05 10:00頃 撮影

 心地よい疲れが残ったが皆さん喜んでくれた。次回は2ケ月後に桝形山のブナ林でブナの芽吹きを見に行こうと誘って解散した。お疲れ様でした。

 山歩き「ブナの芽吹き』散策はこれから町内関係者と協議、計画をする。5月6日(土)決行とする私案です。

 2023.03.05 誤字、脱字、字句修正

 

 

2023年3月5日

山に囲われた村

隠れ里<竹之高地>

村の入口 不動社社務所前から村の奥を望む

 現住所は 新潟県 長岡市 竹之高地町

 古くは 新潟縣 古志郡 山古志村 大字 太田 字 竹之高地

 竹之高地は長岡市の南東方向に位置し、周辺は栖吉町、柿町、村松町、濁沢町、蓬平町、山古志種苧原、栃尾半蔵金に囲われた、東西南北2km四方の小さな盆地である。周辺の集落とは500m前後の山があり、その山がつながり、隔たりとなり囲われた村となっている。この山からの湧水が集まり村の中を流れ、村のはずれの不動滝にそそぐ。盆地というより沢の中に村がある。平坦なところは少なく、家屋は段々畑のように傾斜を切り崩して建っている。400年前に落人が隠れ里として住み着き開拓してきた村である。

・東に枡形山(ますがたやま:標高718m)

中央に枡形山、左端が桜平、右端に猿倉岳

   桜平(さくらだいら:標高495m)

・西に大峰山(おおみねやま;標高566m)

   天空農園(標高405m)

・北に南蛮山(なんばんやま:標高548m)

   南蛮峠(標高446m)

   五箇山展望台(ごかやま:標高m)

大峰山-南蛮山-桜平の峰々がつながり三方を山に囲まれている。

・南は岩盤のガンクラ(断崖絶壁30m~50m)で、そこに不動滝がある。

   遠くに猿倉岳(標高679m)を望む。

中央右が大峰山、中央下に竹山館

  太古の昔の火山活動で、まず、鋸山~枡形山~猿倉岳が連なる「うしろ山」ができ、その後に大峯山~五箇山~南蛮山につながる「まえ山」ができたと思う。大峰山の集落側に「フキロ沢」と呼ばれる200m断崖の中間から水が湧き出ている。又、そこから水平に右へ200mほどのところには砂がある。60年前に小学校の砂場を作る為に、村人総出で急な山の中腹から砂を背負って運んだ様子を思い出す。

 現在は不動社社務所から300mで今は無き集落が終わり、6m巾のアスファルト道路が突然切れて、巾3m以下の砂利敷きの山道に変わる。そこから先は傾斜が急な山道となり、カーブが多く。危険な場所も多々ある、乗用車ではいかない方が良い。小生は養鯉池があるので軽トラックで行く。軽トラックでも対向車とのすれ違いができず、道路幅のあるところまでバックして道を譲っている。昭和の中頃に畑や田んぼに行くための農道として切り開いた山道です。現在は道路脇の草刈を300mだけ行い、路盤整備はほとんどしていない。

旧小学校跡地より南側を望む、中央奥が猿倉岳

 村の入口にある不動様は標高305mに位置している。長岡市街地より気温は2~3℃ほど低く、夏は特に気温差を感じる。風も山があるから平場より弱い。ただ南風は蓬平方面から沢づたいに昇ってくるため、強く感じる。冬は豪雪地帯、毎年300cmほどの積雪があり、12月から3月までは車で村までは来れるが、その先は通行できない。

 今でも竹之高地を知らない人が来ると高龍神社で引き返す人が多い。初めてだとすごい山奥だと感じるみたいで、高龍神社から800m、車で3分ほどなのだが、なかなか遠いのかここまで来てくれない。でも竹之高地に来てみれば別世界である。

 

 

 

2023年3月3日

2023 山歩き かんじきウォーク3

写真№1 マンサクのつぼみ

2023-03-01 積雪220cm 大峰山に登る

写真№2 ネコヤナギの花(?)

 いよいよ春だ。朝暗いうちに外に出てがっくし。車のフロントガラスが凍みていない。脇の雪もズボズボと長靴が埋まる。おまけに南風が吹き暖かい。残念、期待して昨日は早く床についたのにトホホ・・・。今日の凍み渡りは諦めて、寝直してしまった。いつもと同じ8時頃竹之高地に着いて、まず積雪観測。今日の積雪は220cm、気温は+3℃で晴れていて暖かさを感じる。寒暖計をよく見るとこの3日間で最低気温が-5℃を示していた。凍み渡りができたのはきっと昨日の朝だ。放射冷却によって冷やされて最高の凍み渡りの日であったのだろう。悔しいかな昨日は会社をサボれなかった。また、昨日(2/28)は不動様の「春の大祭」であったのに。重ねがさね残念だ。とりあえず石油ストーブをつけて一服。

写真№3 長岡市街地

 ストーブで暖まっていても今日はする事がなく、やっぱり山に登ると決め、支度を始めた。かんじきと飲み物を用意して、不動様にお参りすると、一本杉の方向から誰かがスノーシューで降りてきた跡があった。その跡を辿って不動様の脇の杉林から大峰山を目指した。ここが不動様から約45°の急斜面で100mの高低差を一気に登る難所である。年寄りにはきつい。途中で村の中ほどからの農道沿いに歩けば良かったなと反省するが、登り始めてしまったので戻ることができずに、休み休み杉の木の間を登ると一気に視界が広がり、眩しくなって杉林を抜けた。かんじきをここで履き、この先は毎年の山歩きと同じコースになる。南風が吹き暖かく汗も滲んできたのでゆっくりと周りを見ながら歩く。ネコヤナギの花(?)が咲いていた。目当てのマンサクはつぼみが膨らんでいるが花は開いていなかった。あと1週間ぐらいで開き始めそうだった。遠くで「アオゲラ」か「コゲラ」が木をつつく音が聞こえ、近くでは小鳥のさえずりが聞こえてくる。山も春に向かっていると実感する。

写真№4 下が竹之高地、上が枡形山

 かんじきはあまり潜らず楽に足が進み、「本城」の上に来て昔懐かしいところについた。急斜面が50mくらいでその下は広く平らな場所がある。小中学生の頃はここで「ぼぼぜいろ」に乗り滑って遊んだ覚えがある。「ぼぼぜいろ」に乗り、荒縄を手綱のように持って滑る。凍み渡りで急坂を滑ってもそうスピードは出ず、雪のデコボコがあっても藁がクッションとなるので硬い雪でも衝撃がない。ここはジャンプできる場所もあって、何回も登っては滑り降りるを楽しんだものだ。

 「ぼぼぜいろ」とは「ぼぼ」=人形・幼児、「せいろ」=ソリである。稲わらを5束をすぐり、穂先から30cm弱のところを荒縄で縛り、手前に折り返してもう一回荒縄で締めて縛る。その形が人形(幼児)に似ているから「ぼぼぜいろ」と呼ばれるようになった(小生の私見)。

 大峰山の頂上からは遠くの山々の眺望が良く、越後三山、湯沢の山、米山から北側に弥彦山・角田山まで一望できる。またその中間には左側(南)に小千谷市から長岡市街地、右側には見附まで見え、真ん中に信濃川がゆったりと流れている。反対を向けば南から白く雪化粧した猿倉岳、枡形山、鋸山が連なっている。竹之高地ではここが一番見晴らしがいいところだと思う。平地では長岡と見附の境あたりまで雪で白く見え、見附から北側は茶色い平野となっている。南側はまだ白く冬景色である。腰を下ろして何もかも忘れて眺めていた。時間が過ぎはたと我に返り、山を降りた。往復3時間、10,000歩、7kmであった。心地よい疲れが残るが、ゆっくりと歩いたのが良かったのか、筋肉痛はない。次回は「ぼぼぜいろ」とは行かないが空の肥やし袋を持って登ろうかと思う。

 

2023年3月1日

ふきのとう 2023 初物 

2023-02-26 積雪235cm

 時々雪が降る中、昨日の「百八灯」の後片付けをして、今回の百八灯の反省会をして次回(来年)もやろうと話が弾んだ。百八灯は寒かった。来年はドラム缶を加工して、薪を焚いて暖を取れるようにして・・・。昨年切り倒した雑木が山にあるのでこれを夏のあいだに集めておこう。

 竹之高地では昔からの言い伝えで、不動様「春の大祭」2月28日の天気が悪いと春が来るのが遅いとされている。天気予報では明日の月曜日から暖かく、春の大祭の日も天気が良さそうなので雪解けが順調に進み、3月には春が訪れそうだ。

 昨日からの新雪20cmを払い除けて今日は竹之高地を下りた。

 

2023-02-25 積雪225cm

 朝の竹之高地は昨夜からの雪が降り止まずだったが、春の暖かく明るい雲の色で安心して夕方の「百八灯」ができると思い、午前中に雪上散歩に出かけた。

 本当の目的は春の初物「ホーキント」(ふきのとう)を採って不動様に奉納するのが目的で山に入った。隣で除雪している元住人に挨拶したらまだ早いと言われたが、先回山の養鯉池を見に行った際に崖の地肌が見えていたので出ていると確信して出かけた。水曜日(2/22)からの雪が20cm以上もあり長靴はズボズボと潜ったのでかんじきを履いて雪上を一歩一歩山道づたいに登った。雪が降り続き山の峰は見えずで一瞬降やんだ時にカメラを取り出して、先回見えていた地肌が隠れて、真白く雪化粧した山の写真を撮ろうとしたが、カメラの電池がなく1枚も撮影できなかった。(点検してない、予備も忘れた)。ここで一服。 山肌が見えない。本当にふきのとうが採れるのだろうか?と思いつつ歩き始める。養鯉池の雪解けの様子を確認して、ふきのとうを探し始めた。先回見えていた地肌は新雪が20cmも積もりふきのとうは全く見えなかった。それでもと毎年早くから採れる場所(竹之高地で最も早く芽吹く場所)に行き、雪を払い除けたら、思わず「いましたー」(喜)。1個小さなふきのとうが見つかった。その周りの雪をどけて見ると少しずつ現れてきた。喜び、場所を広げているうちに雪の下のカヤに乗ってしまい、3mほど滑り落ちてしまった。ふきのとうに気を取られて足元の確認がおろそかになっていた(アブネー、アブネー・・・)。ちょっと大きめのふきのとうを選び採り、これなら不動様に奉納できると思い、帰路に着く。社務所前につくと、昼からの準備スタッフが3人ほどいた。まず不動様分を取り出し、残りは皆に自慢して分けた。ふきのとうをゴミ取りして、不動様に奉納した。今年の初物ですと報告し、今年も山に入り山菜採りをします、事故の無いようご加護くださいと祈った。

 午後からは百八灯の準備をして、夕方は行列に参加して、夜8時頃竹之高地をあとにした。

 (上)写真 2023.02.25 「ホーキント」今年の初物

 (中3枚)写真 2023.02.25 「百八灯」雪穴開け作業

 (下)2023.02.25 19:10頃撮影 「百八灯」開祖の碑の前でスタッフの記念撮影

 

 

 

 来週からはいよいよ3月になる。嬉し楽しい春が来る。除雪に明け暮れた日々とサヨナラして、早春の山を凍み渡りし、雪景色の山々を眺望し、ふきのとうを探し、カタクリを見つける季節となった。だんだんとここに投稿する回数が減ってきます。ご容赦を・・・。

 

 

 

 

2023年2月26日

明日(2/25)は百八灯

2023-02-24 積雪220cm

 朝小屋の寒暖計が+3℃を表示して、今日も朝から暖かい一日であった。

 結局会社をサボり今日も竹之高地に来ている小生である。明日の百八灯に間に合わせようと朝から「かまくら」作りに精を出す。小屋前から道路に向かって昨日はトンネルを2m掘り進んだところで力尽きた。今日はその先3mを掘り進めば道路まで貫通するはずと頑張る。雪のトンネル掘りは50年ぶり、若かりし頃は膝をついてスコップで硬い雪をつついて少しずつ掘り進んだが、年寄りにはキツく、だんだんと穴が大きくなり、腰を曲げて入れるような穴となってしまった。お昼前に貫通しひと喜び。午後からトンネルの中程を広げ、腰掛けられるように雪で段を付けた。ほぼ完成(自画自賛)。明日皆に見てもらって手直しして、小屋側を雪で塞いで完成となる。昔も排雪できる方から掘り、最後は雪で塞ぐ方法でのトンネルを作った。自宅に帰りこの文章を打ち込んでいる時は肩が痛くつくづく年齢を感じた。

 (上)写真は2023.02.24 13:30頃 撮影 小屋前から道路に貫通したトンネル「かまくら」手前は排出のため高さ120cmにもなった。奥の道路側は90cm以下にし、完成時は入り口となる。

 明日の百八灯に向けて社務所の周りの除雪が行われた。社務所半地下のシャッターから出入りができるように、3m以上ある雪を1日で除雪した。さすがプロである。夕方もうやだと若い作業員が言って、ちょっと休んだところに小生が写真を撮りに行った。お疲れ様でした。

(下)写真は2023.02.24 13:40頃 撮影 3m以上もあった雪を除雪中、社務所半地下のシャッター前でまだ1mはある。

 

山歩き

 昼から不動社の手伝いの人と「凍み渡り」に行く話をした。3月初旬の天候条件の揃った日とし、初心者ばかりなので近い「桜平」にしようと決めた。小生は今まで1人で山歩きをしてきた。今回は初めて人を案内することとなった。案内に小生一人だと心もとないので、元住人で山歩きをしている人に声をかけたら「ぜひ参加したい」との返事がもらえた。こころ強い限りです。これから春の山歩きをして、色々と見て感じたいとの要望があるので、小生も楽しみながら案内をして、参加者に喜んでもらい、交流を深めていきたいと思う。

 

 

2023年2月24日