管理人の山歩き

サイト管理人のブログです。

 見慣れた山野草、飛び交う虫、時には目の前に突然現れる動物たちが迎えてくれる。ふるさと竹之高地が好きで、還暦になっても山歩きをしています。特に春山を好んで歩いています。
 その昔、この地でも雪割り草が咲いていたと聞き、早春の山歩きを始めました。いまだにこの地で見たことのない雪割草を求めて春山を歩いています。

積雪量減少

2023.03.25 積雪120cm 

 ここ1週間の暖かさで積雪量が一気に減った。この様子だと4月中には東山農園には車で行けそうだ。日当たりが悪いところではまだ雪が多く残り、山道の1周は無理だと思う。

3月15日 積雪170cm

3月18日 積雪167cm

3月19日 積雪163cm

3月21日 積雪150cm

3月25日 積雪120cm

 

 今日の竹之高地は曇り、お昼前後に小雨がパラつくあいにくの天気であった。午後からは曇り空の向こうにうっすらと太陽が見え始め、雨も止んだ。ふきのとうを探しに山の畑に行ってみたがまだまだ雪が多く、ふきのとうも少量しか収穫できず、今晩の我が家のおかずになる程度の収穫量であった。農道には雪が2mもあるようだった。今季は1m位のドカ雪が3回ほど降った。それも重たい雪であったためか木が折れて道をふさいでいる。午後にこの折れた木をどけるため、チェーンソーを持って再び山道へ出かけた。幹の直径20cm程のくるみの木を3本切り倒して、短く切り、雪が解ければ車が通れるように道脇に積み上げておいた。切り倒した木は芽吹きが始まっていて、きのこのホダギにはできないので、車が来れるようになったら、邪魔にならない場所に移動しようと考えた。今日はこの山道の倒木を始末したがあと2つの山道も倒木がある。4月中頃まで雪があるうちに倒木を片付けなければならない。個人の畑、養鯉池の引き込み道路であるため自分がやるしかないのだ。この時期は他にやることがないから晴れ間を狙って頑張ろう。今年の雪はいたるところに倒木、折れた木が有り、農道をふさいでいる。5月初旬までかかるがみんなで農道整備をするしかない。

 帰り道に山桜が咲いていた。仲間が「アツキナ」の初物を採ってきた。ごく少量だが分けてもらった。今晩お浸しで小皿ひとつ分(自分が食べる分量)にはなりそうだ。ごちそうさまです。まだ3月、雪解けが早そうだ。GWには雪が無いかも・・・。

 

 ・上写真 2023.03.25 8:30頃 撮影 雪解け水が流れ落ちる不動滝

 ・中写真 2023.03.25 15:00頃 撮影 ムラ中ほどからフキロ沢を望む 

 ・下写真 2023.03.25 15:30頃 撮影 山桜開花

 

2023年3月25日

昨年より雪が少ない

2023.03.15 積雪170cm 

 昨年の3月12日の積雪235cm、3月20日の積雪180cmに比べると今年は雪が少ない。竹之高地で畑や鯉を飼育している人たちも去年に比べて今年の雪は少ないと一様に言っている。昨年の写真を見直すと10日~2週間は雪解けが早いように感じる。気象庁の長期予報でもこの春は例年に比べ暖かいと言っている。だが、竹之高地はまだまだ雪の中である。とは言うものの、実家の屋敷跡の椿の花が数輪開き始め、竹之高地入り口の急斜面ではキクザキイチゲも10数個の花が咲いていた。確実に春が来ている。

 快晴の朝、小屋の寒暖計は最低気温-1℃であったので山に登ろうと、かんじきも持たずに出かけた。考えが甘かった。日陰は長靴があんまり潜らず、日当たりの良いところはズボズボと潜る。山登りを諦め、カタクリを探して、竹之高地で一番早く咲く場所に行ってみたが、やっと急斜面の雪が落ちたみたいで茶色く土が出たばっかりで、何もない。昨年は4月9日に咲いているのを確認した場所なので今年は3月末になりそうだ。諦めて戻って来た。小屋の前に椅子を持ち出し、日向ぼっこして、まどろんでいた。昼から実家の屋敷跡の庭先をちょっと除雪して竹之高地をあとにした。

・上写真 2023.03.15 9:15頃 撮影 不動社

・中写真 2023.03.15 12:10頃 撮影 村の中ほど

・下写真 2023.03.15 13:10頃 撮影 実家 椿の花開き始める

 

 

 

 

 

 

2023年3月15日

山菜盗り現る

2023-03-11 積雪195cm

 朝、竹之高地での観測、積雪195cm、気温+3℃、晴れ、風なし、日差しが柔らかく暖かく感じた。不動滝を覗くと朝なのに水量が多く、ゴーゴーと流れ落ちていた。夕方には雪解けの水が増し、白濁して轟音となっていた。

 早春の暖かな天候に誘われて、竹之高地を多くの人が訪れていた。道端に車を止めて、雪の切れたところを覗いてふきのとうを探している人もいた。小生もふきのとうを採ろうと自分の畑に向かうと、すでに一人の男が雪の切れ目を覗いてふきのとうを「盗って」いた。夏に草を刈り、肥料を施して、大事に世話をしている春一番の楽しみのふきのとうを採っていた。聞けば竹之高地の原さんの知り合いですと答えたが、屋号も答えられず、ここが畑だとは知らなかったと言い謝罪もない。怒り心頭。竹之高地で田畑、養鯉池の周りは草を何回も刈り、いろんな山菜を育てている。それを荒地だといって山菜を採って行く人が多い。ふきのとうは春から秋まで草を3回ほど定期的に刈り、刈った草を肥料として与えて始めて増えてくる。草ボウボウにしておけば2-3年で激減していずれ生えなくなる。小生が小さい頃は田んぼの畦とかいたるところにふきのとうが芽を出したが、現在は限られた場所にしか生育していない。ふきのとうを引っ張り取る人も見かけるが、ふきのとうの地下茎は浅く引き抜くとこの地下茎ごと抜かれて、そこは枯れてしまう。鎌でそっと切り採り、地下茎をいじめない。それと山菜を見つけると全て採ってしまう人がいるがこれもダメだ。他の植物と同じで春の新芽を取ったら、その時点で死滅し来年は生えてこないのだから。山菜はそれぞれ採り方があるので注意することが大切である。竹之高地では山菜採りを禁止していないが、それらを世話して春の楽しみにしている人が多くいる。(山菜を激減させないためにも)余りにもルールを乱すと「山菜採り禁止」にせざるを得ない。これを書いていてもまだ怒りは収まらない。

①山菜は一株から全部取らない。せめて3本は残すこと。

②それぞれの山菜の採り方を教えてもらうこと。

③竹之高地の原さんの知人であったらその人と一緒に来て、採って良い場所で採ること。

 最低でも上記の3点を守ってもらい、楽しく山菜とりをしてほしい。

 竹之高地で活動する人も小生もまだまだ楽しみたい。

 

・上写真 2023.03.11 8:40頃 撮影 不動滝

・下写真 2023.03.11 10:40頃 撮影 上左寄りに枡形山(ブナ林で焦げ茶色に見える)

 

 今日はかんじきウオークで山の養鯉池の水確認に行った時、イノシシ調査の猟友会の人達と出会った様子と「ホーキント」が出ていた報告をしたかったが・・・。

 

 

2023年3月11日

2023 山歩き 枡形山

2023-03-08 積雪205cm 枡形山に登った

 朝、竹之高地に着き、玉サバに餌を与えて様子を見て、雪の観測。積雪205cm、気温+3℃、晴れ、南風が少々。暖かい日が続くが雪解けは進まない。雨が降ると雪解けが早いが・・・と考えながら一服。先日の山歩きの疲れが少し残っているが今日は枡形山に挑戦してみようと準備を始めた。

 枡形山(ますがたやま)は標高718m、社務所より東に位置する。

 不動様にお参りして社務所前に来ると5人グループの人たちが萱峠(かやとうげ)に登ってくると元気よく出かけた。小生もリュックを背負い、社務所前を枡形山に向かってスタートした。9時を過ぎていた。

 晴れが続いているので長靴でも潜らないだろうとかんじきはリュックにぶら下げていた。先にスタートした人たちの跡をたどって歩き始めたが、先行者は早々にかんじきを履いて歩いているようだ。東山農園あたりからズボズボと潜り始めたので小生もかんじきを着けた。先行者は農道沿いを歩いているが小生は桜平(さくらだいら)までは峰づたいに歩く。東山農園から干場の平(ほしばのたいら)までは農道に沿って歩くと雪崩の危険箇所が多々ある。先行者に追いつけず注意喚起ができなかった。まだ山には2mを超える積雪があり、農道は山を削って作った道路で急斜面が続き、雪がまだ落ちずにたまっているのだ。それとこの時期は谷に入ってはいけない。底雪崩が発生しやすい。峰ルートを歩くのが安全だ。干場の平で一服し、先行者が無事に登って来るのを確認してから再スタートした。

 小生は雪上歩きは早くないと自負している。ただ人より体力がないのでゆっくりと一歩一歩進み、息が切れたら足を止めてひと呼吸おいてから歩くようにしている。雪が解ければ早春の山野草を探しながら歩くので、自然と休憩が取れている。

 今日は雪上をスノーシューで走っている人にも出会った。時々振り返ると300m位離れていたはずの人が10分ぐらいで追い抜いて行った。テレビで見るスキー選手みたいに体が引き締まって見えた。小生は頑張れと声をかけてただ見送るだけであった。

 今日は枡形山を目指すが11時になったら下山しようと休み休み時計を見ながら登ってきた。枡形山のブナ林に入ったがまだ芽吹きはなく、ただブナ林の中を歩いていくようになった。ブナは直径10cm~20cmの若木がほとんどであるがここのブナ林は広い。頂上に11頃に着くと思いただひたすら登る。予定通り枡形山頂上に到着。栃尾から福島県まで山が繋がっていると見とれていると、下から一人上がってきた。一昨日は大峰山に昇り、昨日は金倉山に登ったと毎日この周辺を山歩きしている人に出会った。小生と同世代のように見えた。雪山歩きが慣れているようだ。頑張れといって別れた。一休みして下山を始めた。下山途中の桜平で咲き始めたマンサクの花を見つけた。マンサクの花の写真撮影をしていると近くでアオゲラかコゲラが木をつついている音が3方向から聞こえてくる。小鳥のさえずりも近くに聞こえ、いよいよ春がそこまで来ていると感じた。

 社務所前にゴールしたのが12時50分。往復4時間弱、距離12km、歩数計17,000歩、標高差約410m。今日は疲れた。

 

・上写真 2023.03.08 10:50頃 撮影 枡形山のブナ林

・中上写真 2023.03.08 11:05頃 撮影 枡形山頂上より北側(栃尾)を見る

・中下写真 2023.03.08 11:15頃 撮影 枡形山頂上で出会った人

・下写真 2023.03.08 12:20頃 撮影 マンサクの花

 

 今回の投稿文は3月8日下書き。3月11日修正、投稿。

 

 

 

 

2023年3月11日

竹之高地の山道を散策してみよう 2023

山道を散策

 竹之高地は長岡駅より15km、車で30分ほどで来れる。国道17号線から、山古志・蓬平方面に曲がり、山古志に行く県道から、「蓬平温泉」「高龍神社」を目指して、高龍神社から1km登ったところに竹之高地がある。社務所前に駐車スペースがあり、左に「竹之高地不動社」がある。公共交通機関では長岡駅東口より「高龍神社」行のバスがあり、終点高龍神社より徒歩15分で竹之高地に着く。

 竹之高地には見どころがたくさんある。ホームページより「竹之高地の紹介」を参考にして、社務所前に車をとめて、曲がりくねった山道を2~6km(30分~2時間)ほど歩けば視界は広がる。山に行く前にまず、不動様に参拝してから山を散策しよう。

 不動社とその周辺については、またいずれかの機会に紹介するとして、今回は竹之高地の山の散策(ハイキング)ルートの投稿をする。個別のルートは後日報告する。

社務所前から北側を見る 2月初旬撮影

【東に登る】 
 ①枡形山ブナ林 直径20~30㎝ほどの木が主体であるが、季節ごとに趣を変える原生林である。社務所から山道を6kmでたっぷり2時間はかかる。枡形山のブナ林のおすすめの散策は下記の時期が良い。

 ・3月初旬 凍み渡りで雪上を登ると2時間前後で山頂。ブナは紫色の芽吹きが見れる。

 ・5月初旬~中旬 登山道を歩く。ブナは薄緑の新緑、この中をゆっくりと山頂まで歩く。

 ・11月 登山道を歩く。干場の平から1時間でブナ林に到着。ブナの落ち葉の中を歩く。

 右の写真 枡形山の中間にあるブナの小道 2010/05/16 10:20ころ撮影

枡形山のブナ林 5月中旬撮影

 ②子ハ清水 親が飲めば酒、子が飲めば水という言い伝えがある。ここの手前にヤマアジサイの群生地がある。(紫陽花の花の咲く6月が良いかな)

 ③桜平 3月初旬に雪上を歩くのが良い。昔の山道を登ると眺望が開ける。

【西に登る】 
 ①天空農園から近くに金倉山、遠くには越後三山が見える。眺望は良い。畑で野菜作りを楽しむ人達が通う。
 ②大峰山 3月初旬に凍み渡りで行くのが登りやすい。または樹木の芽吹きが始まる春が良い。夏の登山ルートが見つからない。(登山道が整備されておらず、低木と草が生え茂り、道がわからない)

【北に登る】
 ①五箇山から長岡市内・越後平野が広がり、弥彦山と時には佐渡島が見える。ここはなんとか小型乗用車で来れる。

 ②南蛮峠から柿川の源流を下れば、割れ石、大石、蛇石等々を見て、柿町に出る。このルートは5月中旬が良い。

 山道は軽トラがやっと通れる農道と、昔の道がある。昔の山道は人が通らず今では獣道となっている。10年ほど前からこの獣道の整備をする人が現れ、少しづつではあるが復活している。林の中の小道である。小道を歩けば、周りの木々からの落ち葉を踏み、木々の木漏れ陽を浴び、道脇の山野草を見て、ゆっくりと楽しみ登るとついつい時間を忘れてしまう。小道から林を抜けるて車道に出ると、目の前の視界が広がり、遠くの山が見えてくる。

桜平付近の山道 11月中旬撮影

 4~5年前に、秋の終わりに枡形山のブナ林に行ったとき、ブナの枯葉が落ちて、膝の上まで落ち葉が積もっていた。手でかき分けて山まで登ったことがある。帰りはお尻で枯葉の上を滑って下りた。落ち葉があまりに多く滑り止まった時点では1mもの枯葉に埋もれていた。しばし呆然。

 山はいろんなことをして楽しむところ、こんな年寄りでも遊んでもらえる。遊びすぎると、日が沈んでしまう、山の頂上では夕日が見えていても、降りてくれば、林の中はもともと暗い、車のところまで来れば、あたりは真っ暗である。時間を見て山を降りよう。

 社務所前の駐車スペースは20台くらいは置ける。旧小学校手前右側に15台くらいの駐車スペースもある。ただし、あくまでも道路の一部である。

村の入口 不動滝 11月初旬撮影

 昔、竹之高地に落ち武者が隠れ住み、400年間はこの山が賑わっていたが、今では住人が1人となってしまった。小生にとっては生まれ育った地であり、思い出のたくさんある山なのだ。

 竹之高地は心を癒し、楽しみ、遊び、学ぶところだと小生は思う。

【春】の山歩きは木々の芽吹きを楽しみ、山菜を採り、早春の花を探す。

【夏】は暑いので不動滝の滝壺でマイナスイオンを浴びて、涼む。

【秋】の散策は紅葉と落ち葉を踏む音を楽しみ、きのこを探して歩く。

【冬】は体が鈍らないように除雪をして体を鍛える、トレーニング期間なのだ。

 もうすぐ春だ。雪の残る早春の山を歩き、木々が芽をふき黄緑から赤色の「春の紅葉」を見、足元の小さな山野草に目をやり散策する、小生としては最高の季節である。

 

 

 

2023年3月10日