竹之高地の山道を散策してみよう 2023

山道を散策

 竹之高地は長岡駅より15km、車で30分ほどで来れる。国道17号線から、山古志・蓬平方面に曲がり、山古志に行く県道から、「蓬平温泉」「高龍神社」を目指して、高龍神社から1km登ったところに竹之高地がある。社務所前に駐車スペースがあり、左に「竹之高地不動社」がある。公共交通機関では長岡駅東口より「高龍神社」行のバスがあり、終点高龍神社より徒歩15分で竹之高地に着く。

 竹之高地には見どころがたくさんある。ホームページより「竹之高地の紹介」を参考にして、社務所前に車をとめて、曲がりくねった山道を2~6km(30分~2時間)ほど歩けば視界は広がる。山に行く前にまず、不動様に参拝してから山を散策しよう。

 不動社とその周辺については、またいずれかの機会に紹介するとして、今回は竹之高地の山の散策(ハイキング)ルートの投稿をする。個別のルートは後日報告する。

社務所前から北側を見る 2月初旬撮影

【東に登る】 
 ①枡形山ブナ林 直径20~30㎝ほどの木が主体であるが、季節ごとに趣を変える原生林である。社務所から山道を6kmでたっぷり2時間はかかる。枡形山のブナ林のおすすめの散策は下記の時期が良い。

 ・3月初旬 凍み渡りで雪上を登ると2時間前後で山頂。ブナは紫色の芽吹きが見れる。

 ・5月初旬~中旬 登山道を歩く。ブナは薄緑の新緑、この中をゆっくりと山頂まで歩く。

 ・11月 登山道を歩く。干場の平から1時間でブナ林に到着。ブナの落ち葉の中を歩く。

 右の写真 枡形山の中間にあるブナの小道 2010/05/16 10:20ころ撮影

枡形山のブナ林 5月中旬撮影

 ②子ハ清水 親が飲めば酒、子が飲めば水という言い伝えがある。ここの手前にヤマアジサイの群生地がある。(紫陽花の花の咲く6月が良いかな)

 ③桜平 3月初旬に雪上を歩くのが良い。昔の山道を登ると眺望が開ける。

【西に登る】 
 ①天空農園から近くに金倉山、遠くには越後三山が見える。眺望は良い。畑で野菜作りを楽しむ人達が通う。
 ②大峰山 3月初旬に凍み渡りで行くのが登りやすい。または樹木の芽吹きが始まる春が良い。夏の登山ルートが見つからない。(登山道が整備されておらず、低木と草が生え茂り、道がわからない)

【北に登る】
 ①五箇山から長岡市内・越後平野が広がり、弥彦山と時には佐渡島が見える。ここはなんとか小型乗用車で来れる。

 ②南蛮峠から柿川の源流を下れば、割れ石、大石、蛇石等々を見て、柿町に出る。このルートは5月中旬が良い。

 山道は軽トラがやっと通れる農道と、昔の道がある。昔の山道は人が通らず今では獣道となっている。10年ほど前からこの獣道の整備をする人が現れ、少しづつではあるが復活している。林の中の小道である。小道を歩けば、周りの木々からの落ち葉を踏み、木々の木漏れ陽を浴び、道脇の山野草を見て、ゆっくりと楽しみ登るとついつい時間を忘れてしまう。小道から林を抜けるて車道に出ると、目の前の視界が広がり、遠くの山が見えてくる。

桜平付近の山道 11月中旬撮影

 4~5年前に、秋の終わりに枡形山のブナ林に行ったとき、ブナの枯葉が落ちて、膝の上まで落ち葉が積もっていた。手でかき分けて山まで登ったことがある。帰りはお尻で枯葉の上を滑って下りた。落ち葉があまりに多く滑り止まった時点では1mもの枯葉に埋もれていた。しばし呆然。

 山はいろんなことをして楽しむところ、こんな年寄りでも遊んでもらえる。遊びすぎると、日が沈んでしまう、山の頂上では夕日が見えていても、降りてくれば、林の中はもともと暗い、車のところまで来れば、あたりは真っ暗である。時間を見て山を降りよう。

 社務所前の駐車スペースは20台くらいは置ける。旧小学校手前右側に15台くらいの駐車スペースもある。ただし、あくまでも道路の一部である。

村の入口 不動滝 11月初旬撮影

 昔、竹之高地に落ち武者が隠れ住み、400年間はこの山が賑わっていたが、今では住人が1人となってしまった。小生にとっては生まれ育った地であり、思い出のたくさんある山なのだ。

 竹之高地は心を癒し、楽しみ、遊び、学ぶところだと小生は思う。

【春】の山歩きは木々の芽吹きを楽しみ、山菜を採り、早春の花を探す。

【夏】は暑いので不動滝の滝壺でマイナスイオンを浴びて、涼む。

【秋】の散策は紅葉と落ち葉を踏む音を楽しみ、きのこを探して歩く。

【冬】は体が鈍らないように除雪をして体を鍛える、トレーニング期間なのだ。

 もうすぐ春だ。雪の残る早春の山を歩き、木々が芽をふき黄緑から赤色の「春の紅葉」を見、足元の小さな山野草に目をやり散策する、小生としては最高の季節である。

 

 

 

2023年3月10日