2018年 12月9日 積雪35cm
昨日からの雪が降り今朝の竹之高地の積雪は35cmでした。
初雪は11月23日(積雪5cm)でしたが、今年は一気に竹之高地まで雪景色となりました。
昨日は新潟市内で積雪1cmを観測したのに長岡市内では積雪がありませんでした。しかし昨日から竹之高地で雨が雪に変わり、今朝は長岡市内でも積雪5cmとなりました。まだ寒暖の差は大きく、これから降ったり融けたりを繰り返して根雪となっていきます。
昨日は午前中に山に行きキノコ採りでヒラタケを少々採って来ました。10cm弱のちょうど良い大きさでした。結果的に今年最後の山歩きになった。
写真は今朝の不動滝の様子です。まるで白黒の写真となりました。
2018年 平成最後の年
2004年の中越地震の後、竹之高地を復興しようと「まほろの会」を立ち上げ不動社の行事とそば祭りを毎年開催して、会の名称を「竹之高地町内会」に変えて現在に至っています。年々竹之高地に来て、楽しむ方が増えています。噂ですが「近い将来、村の奥のトンネルが仮開通して高龍様の奥の院まで夏場のみ通行できる」かも?何か少しづつではあるが動いている。竹之高地に行こう、行けば何かある。
不動社
不動社の祭りは毎月28日に行い、百八灯、盆踊りを行い、年初めの三が日と他に3回の護摩焚きご祈祷を行いました。12月28日には今年最後の護摩焚きご祈祷を行います。社務所には守役が週5日(冬季は3日)務めています。
夏の百八灯と盆踊りは8月26日夕暮れとともに不動様で社事を行い、ホラ貝の先導とともに不動様から村の中ほどの「開祖の碑」まで沿道にロウソクを灯しながらゆっくりと進み、開祖の碑でご祈祷を行って終了。帰りはロウソクの火に浮かび上がった幻想な道を辿って不動様に戻った。不動様境内で奉納盆踊りで50名ほどの参加者が音頭と太鼓に合わせて昔の思い出話をして 楽しそうに踊っていた。
不動滝
7月中旬不動滝滝開きが行われ、過去最多となる45名が「滝行」に参加されました。不動社でご祈祷後、滝の下まで移動し、冷たい水に打たれました。また、滝への道の整備、滝の上の駐車場脇の花の植え付けを行っている人もいます。滝の季節ごとに景観の違いをカメラ撮影をする人も来ています。
町内道普請
春と夏2回の道普請に延べ75名の方々のご協力により、両日とも暑い日となったが山道の草刈りを行った。年々参加者の高齢化が進み道路延長の3分の1は除草剤散布により草刈りとした。また、道に覆いかぶさった雑木の切り倒しに5人が3日にわたり作業した。
そばの収穫
7月28日種まきをしたそばが夏の雨不足により発芽時の生育不良でしたが8月下旬から順調に育ち10月7日にそばの刈り取りとなりました。当日40名の参加者は朝から雨が降ったり止んだりで、刈り取りは思うようにはかどらず、残った分は翌日に持ち越しとなりました。学生ボランティアは慣れない雨具を着て、慣れない手つきで刈り取っていました。でも若い力は皆に活気を与えてくれます。11月4日には新そば祭りが開催され120人がそばを堪能され、スタッフ40人分を含めて、160食が完売となりました。今年はそばが豊作でしたので不動社にてそば粉を販売しています。
山で野菜つくり
竹之高地の屋敷跡を利用したり、耕作しなくなった田を畑に変えて野菜つくりをしている人が多くなってきている。家庭菜園の域を超えている人もいるが、現在元住人を中心に16家族と2団体が畑を耕して野菜を栽培している。大根、やまいも、じゃがいも、里芋、ネギ、神楽南蛮、枝豆、ユウガオ(よーご)等々多種多様なものが作られている。今年は天候不順で野菜の生育が悪く例年より収穫が少なかったが、竹之高地で育てた作物は「一味違う美味しさがある」と皆が野菜つくりに励んでいる。
天空農園
「ほんじょう」にあるこの農園で原興業社長が野菜つくりをしている。会社が運営しているのでなく個人で野菜作りと有機肥料の研究を兼ねて畑作をしている。社長と友人で毎週土曜・日曜に朝から晩まで、里芋、長芋、枝豆、ネギ、大根等を作付け作業をしている。畑の面積は3反以上もあるので種まき、土かけ、追肥、草取りとなかなか大変のようですが、ここで作った野菜は美味いと自負されて、食べた人たちからも賞賛されています。
米三俵の会
中越地震前からこの地で米と野菜つくりをしている団体での現在13名(全員が竹之高地以外)の方が参加されています。米はコシヒカリともち米・紅香ともち米・紫宝を作付けして、杉の木のはさばで天然乾燥をしています。毎年少量ですが分けてもらって食べると「美味い!」。なぜこれだけ美味くなるのだろう?山の田で育てれば里の2/3程度の収穫量しか上がらず、コメの粒も揃わずで、コメとしてはそんなに良くはないはずなのに・・・でもうまいのです。
町内行事にも率先して参加してもらい皆が大変感謝しています。これからもずっと山で農作業をして楽しんで下さい。
山の住人
竹之高地で今でも暮らしている唯一の住人が新一さんです。愛犬マリといつも一緒に歩き、春から秋にかけては飯米分の米を作り、錦鯉を育てて、冬には雪ほりをして、春を待っています。奥様が毎日市内から会いに来て仲睦まじい夫婦です。5年前までは5反もの田を耕し米を作り、稲刈り時は家族総出で稲を運び、はさ掛けをしていました。本人曰く「年をとって頑張れなくなった」と、今は1反の田で米作り、刈り取りとはさ掛けは奥様が手伝っています。稲作の合間に錦鯉と金魚(サバ尾)を育てています。忙しい中 町内の全ての行事にいつもニコニコ温和な表情で参加されています。
錦鯉の池揚げ
5月山の池に放した鯉と5月末産卵から3-4ヶ月丹精込めて育てた稚魚の池揚げが9月末から10月中旬にかけて行われた。錦鯉を池から網ですくい上げる度に歓声が上がり、今年の鯉の仕上がり具合の良さに喜んでいた。
2018年 11月 家庭菜園 秋の収穫

2004年中越地震で田が崩れたため稲作を諦め畑として野菜を作っている。元々が田で粘土層のため、水はけが悪く苦労している。今年は欲張って枝豆、里芋、さつまいも、ネギ、かぼちゃ、小玉スイカ、生姜、長芋、自然薯と大根の計10種類も作付けした。だが勤務先が人員不足で日曜日も休めず、また思いがけずに私事が重なり、錦鯉の世話もする状態となってしまった。家族に畑の草取りをなんとかしてもらったが、中耕と追肥ができず、あげくに天候不順で生育が芳しくなく、結果全体的に収量が少なくなり、大きさも8割程度となった。
ダイコンは8月のお盆前に種まきをして順調に育ったが、例年通り8月末に種蒔きした大根は生育が悪く、11月に入ってからようやく太くなってきた。11月20日今現在例年より細いがなんとか収穫出来るまでに育ってきた。ほかの野菜の生育もはかばかしくなく、小さく数量も上がらず、不良であった。来年は気象を先読みして、種まきの時期と作付場所を選定してみようと思う。

今年はやまいものいろんな品種を育てた。
○自然薯(山芋)・・長さ1m、粘りは最も強い
○つくね芋・・・握りコブシ大、粘りは最も強い
○いちょういも・・・銀杏の葉の形、粘りは強い
掘りたてのいちょういも(下から2枚目の写真)
○短形自然薯・・・ゴツゴツした形、粘りは中間
○長芋・・・長さ40cmくらい、粘りは柔らかい
○短形自然薯の変種(我が家の10年続く芋)・・・
一部未成熟はあったがどれも美味しくできたと思う。竹之高地の環境(気候と土と水)がこれらの旨さを引き出していると思う。
短形自然薯は10年前から栽培をしているがこれも追肥と中耕・土かけをサボったのと、天候不順で生育が悪く、9月に入ってから生育が回復したようだが間に合わず、10月下旬から収穫したが、例年の6~8割程度の大きさにしか育たず、食べても、香りが若く、えぐみも少し感じられた。今年は例年より気候が1ヶ月くらいずれているようなので12月初めに収穫したほうが良かったようだ。
やまいも(自然薯)も同様で昨年は1mを超えるものが多かったが、今年は50cm~最大80cmものが主で、30cmのものが2割もあった、これは来年の種芋にするしかない。

つくね芋(自然薯、丸く、握りこぶしのような形、やまいもと同じで粘りが強い)は10月の初めころより収穫したがなぜか良いものが多く取れた。他種の自然薯と同じ環境なのに、元々土の表面近くで芋になり、暑さには強いかと思われます。つくね芋は丸く野球のボールより大きくなり、表面は焦げ茶色、表皮を薄くむいてすりおろすと、白く、粘りが強く、風味があり、出汁でといて食す。ほかの芋と同様に、食べごろの大きさになるには2年はかかる。
ところでブルーベリーは2本の木を10年前に植えて昨年までほったらかしになっていたが、昨年秋に木の周りを少し耕し、施肥をしたら、今年は3回で約20kgの収穫ができた。生食をいただき、友人に少し分けて、あまりは家内にジャムにしてもらった。
2018年 11月25日 冬囲いの合間
今年は夏の暑さのせいかきのこが採れません。
9月も天候不順で急に寒くなった暖かくなったりし、10月も暖かいままでした。ちょっとだけ収穫できたきのこがその後ほとんどで見なくなっていました。アマンダレもなめこも採れた人が少なかったです。9月末三四郎さんが珍しいきのこ「ニンギョウタケ」を採ってきました。乳白色で大きいきのこで茹でて味噌漬けにするとシコシコとした食感と香りが有り、おいしいきのこだそうです。
11月中旬奥手のきのこが出始めたみたいで、山に入った人から「ようやくナメコとヒラタケが採れたよ」と喜んでいました。
2018年11月23日 初雪 竹之高地の積雪 10cm
今朝 山が白くなっていました。初雪です。朝がた長岡市内でもみぞれとなり、竹之高地 社務所前の駐車スペースでは10cmの積雪でした。年寄り曰く「年間に振る雨の量は同じである」又「夏に暑い年は冬は寒くなる」とすると今冬の雪は? 気象庁の3ケ月予報では全体的には暖冬傾向にあるという。雪は山の恵みの源であると思う。雪が少なければ春先の山菜は小さくえぐい天水田の竹之高地では水不足となる。だからある程度の積雪が欲しいのです。また、竹之高地を訪れる人は確実に増えています。土曜・日曜に社務所前の駐車スペースに数台の車が駐車しています。不動滝を目当てに来る人が多いようですが、不動様に参拝する人も増えています。元住民も家庭菜園で野菜を育てたり、子や孫に連れられて来る年配者もいたりで賑わいつつあります。
町内の地震後放置されていた小学校の教員宿舎と公民館がこの秋解体された。また9月初旬の台風により屋根が飛ばされたヨスケさんの作業小屋は家人が一人で解体作業をしていた。少し寂しさはありますが、解体後の土地に野菜を育てようと言う声が聞こえてきた。
2018年 11月14日 山歩き
11月中旬山へキノコ採りに行ったが収穫がありませんでしたが、藪の中にトコワラビを見つけました。パソコンで調べてみると、別名「冬の花わらび」という名前だそうです。朝の気温が10℃を下まわるようになってきたころ、奥手のきのこ「なめこ」を探して山に入ったら、黄色の穂先が花のようなトコワラビが目に入ってきました。穂先を揺らすときな粉のような胞子を出します。葉の艶やかな緑色と穂先の黄色のバランスがよく、床の間に置いて良いだけの美しさになっている。竹之高地でもなかなか出会うことが少ないが、一本見つけるとその周りに2・3本はある野草です。秋に芽を出すが周りの草に隠れて、目立たず翌年の夏には枯れてしまいます。多年草なので秋になれば、また芽を出して写真のようになります。

2018年 10月 「四季の山古志フォトコンテスト」入選
3月初旬に種苧原で開かれた「山古志火まつり」に行った時の花火の写真、娘が撮影したものが入選しました。私も応募したのですが、選外でした。一緒に花火を見て同じ場所で撮影しているのに、彼女の写真の方が出来栄えが良く、かないません。ちなみに竹之高地だよりとほーきんと通信の写真の大部分を私が撮影しています。もう少し良い写真が撮れるよう勉強します。
2018年 10月28日 玉サバ購入
数年前から竹之高地でも玉サバを飼っている人が頑張っています。今年は宅地跡に30坪程の池をつくり、蓬平・山古志から仕入れた親から稚魚をとり、秋には体形、模様の良い3-5cmに育った1000匹を超える玉サバに仕上がっていた。趣味で始めたというが、なかなかのものでした。仕上がりの評判は良く、見にこられた方からは賞賛の声が上がっていた。この中には数匹でしかないが黒の斑点がついたものがいて、本人は大喜びでしたが、水槽に移して約2ヶ月後には薄くなりなくなってしまったようです。
玉サバとはさば尾からの変種で体形が玉のように丸い金魚
錦鯉は池で上から鑑賞しますが、玉サバはガラス水槽に入れて、脇から鑑賞するので、お腹の下まで赤が回っているのが良いとされています。また、体型はどこから見ても丸くプクっとしているのが良いとされています。
写真は今年の稚魚(当才)を蓬平の生産者からの購入品。
2018年 10月6日 錦鯉 若鯉の品評会
竹之高地では昭和30年代後半から本格的に錦鯉の養殖が始まり、昭和40年代には村の8割以上が養殖をしていたようです。昭和50年代には徐々に衰退し、綺麗な鯉しか売れなくなってきました。2004年の中越地震の時には6-7人が細々と養殖していた、この地震で大部分の野池が崩壊して、イケスも壊れて、中に入っていた鯉はほとんどが死んでしまいました。養鯉施設が壊れたため錦鯉の行き場がなくなり悲嘆に暮れる生産者の姿は記憶に新しいです。地震のあと、蓬平養鯉組合に吸収合併してもらい、いくらか生き残った自分たちの鯉を育てて、毎年子をとりながら養殖しています。
今年の夏は異常気象で、養鯉池の水不足となり心配したが、10月6日の若鯉(当才、2才)
の品評会で入賞者がここから出ました。
当才の部 『優勝』新一さん 『立鯉賞』與繁さん
いずれも特産の「大正三色」と呼ばれる昔から養殖している種類です。少しずつだが良い稚魚が出来る様に毎日の餌やりをしながら鯉の状態を観察し愛育したことが受賞という結果になったと思います。ただし売れ行きは悪く、餌代・池と施設補修費・車のガソリン代等を見れば赤字経営です。そうは言っても竹之高地で錦鯉を育てて楽しみたい人たちなのです。
ちなみに錦鯉の美しさの(品評会での)基準は、体形、色彩、斑紋(模様)で見ます。
右上の写真は「大正三色」当才 約18cm
右下の写真は「大正三色」2才 約40cm以上
2018年 5月27日 錦鯉の放池が始まる
山の池に林の中から湧き出る清水を溜め、水温が暖かくなってきたこの頃、この野池に錦鯉をいれて秋まで(4-5ヶ月)餌をたっぷり与えて、大きく育てます。写真の池には3歳魚を10匹程度入れて育てるそうです。池の周りの草刈りをして、錦鯉が回遊するように日陰を作らず、運動させるのが大きく・丈夫になるコツだそうです。
また、ほかの場所の池では産卵さるせるための3m四方の網(産網・サンモウ)を張りその中に、親鯉(適齢期を迎えた4-5才のメスとオス)をいれ、杉の木の新芽のついた枝を入れて2-3日すると産卵が始まるそうです。1回の産卵で1万-10万個の卵を産むそうです。親父さんがいとおしげに網の中を覗いていた。
草刈りをしている池ではギンヤンマが飛んでいました。写真はあまりに遠すぎてボケボケでしたが、今年初めてのギンヤンマでした。
草刈のご主人と別れ、帰り道を歩いているとムギワラトンボが羽化して間もない、羽がよく伸びきっていないトンボを見つけて、しばし見入り、初夏の感じがする。春から夏へ変化する竹之高地を満喫しました。