管理人の山歩き

サイト管理人のブログです。

 見慣れた山野草、飛び交う虫、時には目の前に突然現れる動物たちが迎えてくれる。ふるさと竹之高地が好きで、還暦になっても山歩きをしています。特に春山を好んで歩いています。
 その昔、この地でも雪割り草が咲いていたと聞き、早春の山歩きを始めました。いまだにこの地で見たことのない雪割草を求めて春山を歩いています。

小屋前の除雪完了

2023-02-18 積雪225cm

 今朝、竹之高地に着いたときの気温は+2℃、お昼には+12℃まで上がり暖かい日であった。

 午前は晴れていたが、昼休憩中に雨が降りだした。それでも小屋の前の除雪をひと区切りつけようと夕方まで頑張り、15日と今日で小生の目標は達成した。先日掘ったのはある程度柔らかな雪だったが今日は本当に硬かった。雪に切り込みを入れるのに朝から角スコップでやったから腕と肩が痛い。おまけに雨は降り止まずカッパを着ての作業だったので汗ビッショリとなった。

 午前中は天気がよく暖かく、入れ代わり立ち代わりに仲間がお茶話をしに訪ねてきてくれた。訪ねて来た口の悪い仲間は「こっげ早からべと(土)出してどうするが―や、まだ2月だぞ」と冗談半分で叱咤激励してくれた。「ありがとう」と活力を頂いた。もうこの先そんなに多くの雪は降らないだろう。写真奥の一番雪のあるところは285cmもあった。スノーダンプが小さく見える。

 写真は2023.02.18 15:30頃 撮影 小屋の前の除雪が終わった。

 来週25日(土)は不動様の百八灯だ。

 再来週は3月となる。いよいよ春となり、ホーキント(ふきのとう)を探し、カタクリを見つけに山歩きをする季節が来る。

 

 

 

2023年2月18日

凍み渡りで山に登りたい

早春の山歩き 凍み渡り(今年はまだチャンスなし)

「凍み渡り=しみわたり」 初雪が降ってからというもの、数えるほどしか青空を見ることは無く、 厚い雲と深い雪に閉じ込められる竹之高地の冬ですが、3月になって寒さが緩み、雪の表面がざらめのようになるこの季節、よく晴れた厳寒の朝、放射冷却でざらめ雪の表面が氷結し固まる。 陽が高くなり暖かくなるまでの数時間だけだが。 大人でも潜らず、どこでも歩け、飛び跳ねても潜らず、 雪がカチカチに固まる(締まる)。この状態の雪上を歩くことを「凍み渡り」という。雪国の春の風物詩だ。

桜平より大フキロ沢、丸山、大峰山を望む  2018.03.04撮影

 凍み渡りは冬の間なまった体を鍛え直すため、春の畑・池の作業の準備に雪上を歩き、体力つくりの一貫と考えている。今年は久しぶりに凍み渡りで山に登りたいがまだ早い。ここ4年間は仕事、個人的な都合等々の事情により凍み渡りで山に登ることができず、過去に行った時のことを思い出し書いてみた。凍み渡りの良いところは夏山よりストレートに山に登ることができ、時間はかからず、低木・若木が雪の下に埋もれているので、ルートが限られてないから、自由にその場でルートが選べる。ただし、里山といっても春山で雪上を歩くので危険な場所(雪庇、雪崩、滑落等)はたくさんある。雪山に限らず、山歩きは全て自己責任であることを肝に銘じてほしい。

 

【初心者コース】 家族と桜平(さくらだいら)にゆく 2018年3月4日 晴れ

「桜平」山頂の変形木  2018.03.04撮影

「マンサク」の花 全開で1cmくらいの黄花

 (2018.03.04「春の山歩き」にも掲載、今回は視点を変えて書く)前の日から準備、明日は早く山に行くぞと早く寝た。朝起きて家族を急き立て、6時半出発予定が7時を過ぎてから竹之高地に向かった。風はなく快晴の良い日となった。カチンコチンの凍みた状態ではなかったが、8時過ぎに桜平を目指して社務所から登り始めた。小生が先頭を歩いて雪の割れ目を避けて後ろを振り返ると、妻がもう休んでいた。運動不足の主婦にはきついか、そこへ行くと子供たちは元気についてくる、さすが我が子と思った。ペースを落として登り、東山農園あたりから春の暖かなお日様に照らされ雪は緩み始め長靴が雪に潜り始めた。登り始めて30分が経ったころから妻はだいぶ遅れている。声をかけに戻って、様子を見たが限度みたいなので、飲料水を渡して、南方が開けている平らな場所で待っているように伝え、おいていくことにした。子供のところに戻って見れば、マンサクの黄色い花を見つけて写真撮影をしていた。マンサクは桜平の山頂より8合目から9合目あたりでよく見れる。

 雪上1時間で頂に到着。山頂からは見晴らしが良くなった。東に枡形山(ますがたやま)のブナ林が見え、南東方向に猿倉岳(さるくらだけ)、南は遠くにうっすらと越後三山が眺望できる。南西側には竹之高地で一番急勾配のフキロ沢が見えてその山頂に丸山(竹之高地での通称)、峰続きで大峰山(おおみねさん)が見える。北西には五箇山(ごかやま)が見える。桜平は周りの山より標高が低いため、長岡市内も蓬平も、竹之高地集落も見ることができない。山頂は冬期間風が強いため、曲がった樹木が多く、2本が絡み合ったものや水平に曲がったものもある。山はも鬱蒼とした雑木林となっている。ここ桜平はこの時期の雪上で凍み渡りで訪れるのが最高だと思う。

 1時間程山々を眺め、休憩して下山をした。途中マンサクを見て、元気を取り戻した妻と合流して、ふきのとうを探しながらゆっくりと下り、社務所脇の駐車場まで来た。11時を過ぎていた。今日は3時間の散策であった。ちなみにふきのとうが5個(初物)採れた。今晩のおかず、春の香りがしてきた。

 

【中級者コース】 大峰山に登る 2018年3月11日  晴れ

 (2018.03.11「春の山歩き2」にも掲載、今回は視点を変えて書く)7時20分不動様にお参りして、一本杉の脇から杉林の中を登っていく。カメラを1台は首から下げて、もう1台小さなデジカメをポケットに入れて、リュックの脇ポケットにペットボトルを2本、後ろポケットにはサンドイッチとアンパンを入れて、かんじきをぶら下げて、手にはストックを持つ。帽子と手袋とヤッケはリュックの中にいれ、首にはタオルを巻いて、いつも履きなれた長靴でのいでたちである。

 不動様から杉林を抜けるまで約150mで45°くらいの急傾斜面を登り、昔の田んぼまで一気に登ると息が切れる。とりあえず一回目のお茶タイムとなる。そこから緩やかな上り坂を歩く、200mも行くとマンサクの花が満開であった。この大峰山

(大フキロ沢の上)丸山より桜平、枡形山を望む  2018.03.11撮影

ルートは山頂までいたるところにマンサクの黄色の小さなを見つけることができる。雪面は先週とは違いカチンコチンである。先ほどの急斜面とは違い足取りも軽くなり、周りを見る余裕が出てきた。東に桜平、枡形山、猿倉岳、南に山古志・虫亀の向こうに越後三山、金倉山(かなぐらさん)、北に鋸山(のこぎりやま)が見えてくる。竹之高地集落は見つけることが難しい。丸山頂上近くなると右側は急な崖・大フキロ沢(通称)となり、雪面の先まで出ると雪庇となっていて危険、注意が必要だ。端っこには絶対に近寄らないこと!

 丸山から大峰山まで峯づたいに歩くが両脇とも断崖絶壁が続く、最大の難所である。大峰山まで来ると西側も眺望が良くなり、遠くに米山、弥彦山、運がよけれだ日本海、佐渡島まで見える。又、大峰山の南側の崖下に200mほど降りたところにその昔、村松城の狼煙(のろし)砦があったとされる。小生が若かりし頃に2度ばかり見学に行った。杉林に囲われ石垣があり、湧水もあったと記憶している。村松城は大峰山の西側の村松町にあり、頂上との中間ぐらいの標高に位置している。大峰山に登るのに村松からのルートと小生が登る竹之高地側からのルートがある。村松からは急斜面の連続で標高差700mを一気に登る。雪解けを待って、5月中旬以降の時期が良さそうだ。

 不動様から1時間の行程で山頂到着、天気もほどよく気持ちよく登れた。早朝に雪が舞ったので、途中動物の足跡を見つけてヤマドリ、うさぎ、イタチがつい先ほどここを通ったのだと周りをキョロキョロ見たが本体は見ることができなかった。

 今日は先客がいた。無線愛好家で、ここでは電波の状態がよくいろんなところの人と話ができるそうだ。しばしお話をして、山を降りた。先週と同じ3時間の凍み渡りとなり、かんじきも不要だった。

 過去の投稿も覗いてみよう。この年は次の週の3月18日は南蛮山(なんばんやま)に凍み渡りで登っている。休みと凍み渡りができるタイミングが良かった年だった。

 

 写真は大峰山から西側をパノラマ撮影 左に米山、右に弥彦山を撮ったつもりだが、うっすらとしてよく見えない、肉眼では見えていた。

 

 

 

 

 

 今年は待ちきれず、天気の良かった2月12日にかんじきで南蛮山に登ってきました。でもかんじきは疲れる、凍み渡りが良い。

 

 

2023年2月15日

小屋前の除雪

2023-02-15 積雪245cm

小屋前の除雪 2023.02.15 15:00ころ撮影

 今朝の竹之高地は久々に新雪が積もっていた。新雪25cm、積雪は245cmになっていた。最低気温は-4℃、昼過ぎでも-0.5℃とちょっと寒かった。雪は降っていたが時々お日様が顔を出し、日中はほとんど積もらなかった。いつもどおりに小屋周りと駐車スペースの除雪をしたが、10時頃に終わって一服。

社務所前 道路に消雪の水を流している

 ストーブの前から外を眺めて、もうちょっと小屋前を広く除雪しようと思い、取り掛かった。道路側は3mを超える積雪があり、3段掘りにして、手前側にスロープをつけて排雪した。緩やかな排雪路としたのに今日は気温が上がらず、スノーダンプが滑り、走っての除雪作業となった。1段目の半分を除雪しては一服、と休み休みの作業で1段目の除雪が終わったところでお昼となった。雪が降っているのでカッパを着ての作業で、たっぷりと汗をかいてしまった。昼休憩に下着を脱ぎ、ストーブで乾かし、体を温めて、昼からも頑張り2段目まで除雪完了で今日は終了とした。

 写真は2段目の半分位のところで記念撮影、午後3時であった。奥のスノーダンプの脇の箱尺で220cmであった。手前のスケールで1m超を残して、あとは今週の土日に頑張る。雪は下のほうが固く重いので今日のようには作業がはかどらない。

 一日除雪をして万歩計27,000歩を表示し、山歩きとは違うところの足腰と肩が痛む。もう1ヶ月もすれば半分以下の積雪となるのだが、除雪が嫌いだとは思わない。他にやることもないし、体が動くうちは健康を維持する一環だと思っている。でも今日はやりすぎたかも。

 下の写真は2023.02.15 9:10ころ撮影 不動社社務所前からおおまがりまでの300mの道路を、不動社脇の川から水をポンプで汲み上げて、この水を流して消雪をしている。散水方式ではなく、道路のアスファルトを平面に仕上げて流水で雪を消している。珍しい方式である。数年前までは高龍神社を過ぎた橋のたもとまで流水していたが、多々クレームが入り、現在はおおまがりまでとなっている。このためおおまがりの急坂で冷えた朝は路面凍結して登れない車が続出している。小生もつい先日登れなかった。高龍神社から竹之高地までの道路は冬季間道幅が狭くなり、車のすれ違いができないのだからなんとか対策をしてもらわねば・・・、事故が起こってからでは遅いと思う。

 

 

 

2023年2月15日

2023 山歩き かんじきウォーク2

2023-02-12 積雪225cm

 朝起きて自宅周りで凍み渡りができたので期待して竹之高地に来たら、残念ながら雪が柔らかい。長靴で力を入れて踏み込むとズボッと潜ってしまう。小屋の寒暖計は-2℃(最低気温は-3℃)を示していた。積雪量を測って、一服。

 今日も凍み渡りは期待できないので、養鯉池の様子見はかんじきを持っての出発となった。村を抜け山道に入ると長靴だけでは少々潜るのでかんじきを履いての山歩きとなった。沢の中の池で向こう側から沢を超えて雪崩が池の中まで流れ込んでいた。池の土手は大丈夫だろうかと思うも雪解けを待つしかない。他の池では沢の水をホースで引き込んだ場所だけ水面が見えて大丈夫そうだ。あわよくばふきのとうでもと期待したが昨日の場所と同じく雪が切れて土手が見えるような所はなく、春はまだ遠いと感じた。

 昨日よりかんじきが潜らず歩きやすいので、この峯を登り南蛮峠近くの名もない山の頂を目指してみようと登り始めた。途中マンサクの木がたくさんあるのだが蕾はまだ固く閉ざしていた。山頂に着き快晴の青空と周囲の山を見て久しぶりの景観に少々感動した。休憩しているうちに近くの南蛮山まで足を伸ばしてみようと思い気合いを入れ直た。お日様が照りつけ、気温もだいぶ上がって雪面は柔らかくなり、かんじきが雪に潜ってきたが頑張るしかない。ペースを落としてゆっくりと山道づたいに登り五箇山(ごかやま)の切り通しを抜けると、長岡市内が一望できた。山の裾野から雪に覆われた長岡市街地が見えて、遠くに米山、弥彦山、その向こうに佐渡ヶ島まで見える。佐渡の高い山が白く雪がかぶっているのが分かる。反対側には猿倉岳(さるくらだけ)、枡形山、鋸山(のこぎりさん)が見えて、その向こうには三条の粟ヶ岳(あわがたけ:標高1292m)が一際白く輝いていた。快晴での雪山歩きは気持ちが良い。気分爽快、全てを忘れて開放感に浸っている。

(上)写真は2023.02.12 10:10ころ撮影 五箇山展望台より長岡市街地を望む。

(中)写真は2023.02.12 10:15ころ撮影 五箇山展望台より鋸山を望む。右に枡形山、左に鋸山、左端遠くに小さく粟ヶ岳が写っている。

 五箇山の展望台にスノーモービルの軌跡があった。昨日来たみたいだがよくここまでこれたものだ。南蛮山(なんばんやま:標高548m)に到着。山の頂上で横枕方面から登ってきた人に出会った。スノーシューを履き雪山に慣れて、装備が万全だと感心した。横枕からここまで8km以上はあると思う。写真を1枚撮らせていただき、お互いに別方向に下山した。帰りは南風が強くなり、遠くの山はモヤがかかったように白くなり見えなくなった。かんじきはズボズボと埋まってペースは上がらず、ゆっくりとした下山になった。社務所脇に12時前に到着した。往復時間:3時間、歩行距離:8kmくらいかな。紫外線のせいか顔が赤くなった。

 昼の気温は+9℃まで上昇。空に雲が出てきて昼食を食べ終わる頃には太陽が隠れて曇りとなった。午後から少々除雪をして山を下りた。

(下)写真は2023.02.12 10:30ころ撮影 南蛮山頂上にて、お名前を聞かぬまま分かれてしまった。

 

 

2023年2月12日

2023 山歩き かんじきウォーク

2023-02-11 積雪235cm

 竹之高地に着いてまず寒暖計を見たら+1℃を示していた。ストーブを点けて、昨日の降った雪を払い、積雪量を測って、一服。

 今日は空に雲は多いが昼からは晴れる予報なので、養鯉池の様子を見てこようと準備し、「かんじきウォーク」で山を目指す。9時20分に出発して、長靴では膝まで潜ったので、かんじきを履いて雪上を歩くが、それでも15cmも潜る。結構な足の負担を感じる。100m進むと一息ついた。急な上り坂を選んで行ったのが間違いであった。また、100m進んだところで腰を下ろしての一服となってしまった。運動不足を感じる。池に着いて時計を見たら10時10分、50分もかかった。夏場なら20分もかからないのに、倍以上時間が掛かり、その分体力も使っている。池のほとりで遠くの山を見ながら妻が持たせてくれたお茶とスポーツドリンク飲んで休憩となった。池は沢の水を少量入れているがその周り1mくらいは水面が見えるがそのほかは雪面である。土手には2mを超える雪が積もり、まだ割れずまあるく雪が被っている。崖っぷちで1mくらいの土が見えている場所もあったが、ふきのとうは見つけることができず、春はまだ遠くに感じた。池の周りを歩いて土手は崩れていないことを確認して下山した。帰りは来た時のかんじき跡を歩くから楽である。あちこち見ながら下がってきたが30分で社務所に到着した。夕方自宅に戻ったら太ももがパンパンになり、足の付け根が痛くなった。かんじきウォークは万歩計で8千歩しかなかったのに、除雪で2万歩の時とは違うところが痛いのだ。やっぱりかんじきはきつい、運動不足、それとつくづく年老いてしまったのだと思う。

 写真は2023.02.11 11:00ころ撮影 かんじきの跡を撮った。池の見回りからの帰り雲がなくなり太陽に照らされた。青空と白い雪のコントラストが雪上歩きの爽快な気分になる時だ。

 

 

 

2023年2月11日